気絶 ページ18
生まれながらにして七つの炎を身に宿していた
赤炎、蒼炎、緑炎、黄炎、紫炎、白炎、黒炎…
それぞれ異なる性質を持ち、それでいて核心は似ていた
全て、伝導者の思い通りなのだろうか
僕の炎は…
シ「アドラそのものだ」
森「アドラ…そのもの…？」
『……』
シ「炎を使えば使うほどAはその身をアドラへと変質させていく
永遠の命、増幅する火力はいずれこの星すらも飲み込む
そう、それこそがお前のなるべき未来
新たなる太陽の神となる存在だ」
『神になんて…なるものか…』
そう言い放てば、シンシャは軽く鼻で笑う
…そして口から大量の血を吐いた
やっと、まわったか…
シ「ぐっ、ゴボッ…がぁあッ！」
『ふ、微量ではあるけど有毒のガスを炎に纏わせていてね
炎耐性が強いから、効くのに時間がかかったみたいだけど…
効果は出るみたいで、安心したよ』
紫炎は毒の炎
正確には有毒性のガスを放っている炎だけどその致死性や即効さは操ることが出来る
紅くんたちが来る前に微量のガスを吸わせておいた、いつ効くか正直わからなかったから肝が冷えたな
シ「く、くふっ…くははっ！これはやられたな…有毒ガスを吸っていたとは…
やはり美しい…お前の炎は何に劣らず美しい…
褒美として、ひとつ教えてやろう
なぜ私がココまで身をこにしお前に執着するのか
私は蟲によって発火能力を授けられた、言わば…森羅日下部、お前と同じくアドラバーストを所持している
しかし私は人柱として活用されることは無い
私はA、お前が神になるための必要な犠牲となる
アドラとひとつになる、その時の為の贄となるのだ」
『…なに、言って…』
血の気が引いた
どうして彼は自らの死にこうも恍惚の笑みを浮かべられるんだ
――――――恐ろしい
彼の理想への追求心が
シ「私は只管に美を求めていた
世界は醜悪で目を向けられたものでは無い
その世界に現れた光がA、お前だ
この汚れた世界を美しい炎で飾る
そのひと手間を私が担うと言うのはなんて素晴らしいことか…」
震えるシンシャは狂気に満ちていた
常人では理解できないもの、それは確かにそうであった
アロ「…シンシャ、時間だ」
シ「あぁ、待たせて悪い
精々抗うといい
抗った末の未来がどうなるかは、お前次第だ」
その言葉と同時に消えた二人
緊張の糸と出血のしすぎで、意識が遠のいていく
紅「A…!!」
また、君に悲しそうな顔をさせてしまった
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れお(プロフ) - 続きが気になる、、ここで終わっているのがすごくもったいない、、 (2020年11月24日 18時) (
レス) id: b29a35a684 (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 続き楽しみにしてます〜！！ (2020年9月25日 12時) (レス) id: 1f4ab3e25a (このIDを非表示/違反報告)
門神(プロフ) - 未羽さん» ありがとうございます!!楽しんで貰えるよう頑張ります!! (2020年6月11日 1時) (レス) id: 170f584af4 (このIDを非表示/違反報告)
未羽(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！これからも楽しみにしてます！！ (2020年6月11日 0時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：門神 | 作成日時：2020年6月10日 23時
