今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:40,080 hit
小｜中｜大
26 ページ27
エントランスで帰りを待つ
何時間待っただろうか
「どうしたの？」
そんな声に顔を上げると愛しい愛しい
Aの姿
帰ってこないと思った
そう呟くと、帰ってくるよと君は笑う
その笑顔に愛しさが溢れて口が動く
僚「俺達やり直せない？」
そう思ってもない言葉を君に伝える
君は少し困った顔をして
「私達やり直そうか」
そう言った
なぜだろう。嬉しいはずのその言葉が
こんなにも残酷な言葉に聞こえるのは
胸の苦しさを抑えながら
君の手にライブのチケットを無理やり握らす
驚いた顔で俺を見つめるその瞳に
「がんばれ」
そう願いを込めて見つめ返す
別れ際Aから届いた小さな
ありがとうに
俺の心は少しだけ救われた気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yui | 作成日時：2020年3月16日 19時
