お隣のお兄さん (ページ31)

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挨拶ページ31

2学期に入りそろそろ1週間がたつ日の日曜だった。

「そういえばお隣さんに挨拶してないなー」

(え、、、)

デフィはまだ確かにミニョンさんと会ったことがない。
これを口実にミニョンさんと会えるかもしれない。私はそう思ったので早速、デフィを連れて外へ出た。

だけどいざとなったらその勢いは消えるもので…

「A！早くいこーよ？」

「うん、わかったから…」

「ずっーとそれ言ってるよ？」

「そんなわけ…」

緊張して勇気が出なくなり家の玄関の前でゴタゴタ騒いでいるところだった。

(ガチャ)

その音に心臓が止まるかと思った。

「あれ？ヌナじゃん！」

ミニョンさんの家から出て来たのはソノだった。

「ソノじゃん！なにしてるの？」

「…」
「あー、そういうことか！ならヌナ達入って！」

(え？どういうこと？)

私とデフィは困惑しながらもおそるおそるソノについて家におじゃました。

「おじゃまします」

双子だからか息がぴったりあった。

「ヒョン！お客さん！お見舞いに来てくれたって！」

「え？お見舞い？！」

「え？違うの？
てっきりヌナ達、お見舞いに来たかと…」

申し訳なさそうにうるうるした目でソノが私を見つめる。

「あ！あんにょん」

いつものシンプルかっこいい格好とは違ったゆったりとした部屋着を着てかなりぐったりした様子のミニョンさん。

「ヒョンー！大丈夫？
ベッドまで運ぶよ」

そのとのやりとりを見てるとミニョンさんの体調はかなりひどいらしい。