月の裏側 (ページ21)

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兄たちの心配ページ21

Aの夢の中

「私はお母さまに聞くと生まれてはいけない存在の子だった「忌み嫌われた子」そう呼ばれたのは生まれてから数年後

歌声に不思議な力を持っているからなのか…それとも兄さんたちとは全然違う何かがあるからなのか今の私にはわからない知りたくもないものだから」

ガーデンテラス大きな木の下

零「Aこんなところで寝ていては風邪をひいてしまうぞい」

『ｽｳｽｳ零兄…凛月兄…助けて…この場所から…助けて』

Aは寝ていたその目には涙が浮かんでいた

零「いつでも我輩たちに頼っても良いのじゃよいつでも助けてやるよ」

凛月が来て

凛月「ウゲッ兄者こんなところでな…にやってるの？」

零「おー凛月か」

凛月「そうだけど…」

零「Aを呼びに来たらこんなとこで寝てたんだよ」

凛月「そうだったんだ…ねえ早く起こさない？俺たちは心配されるの慣れてるけど…Aは慣れてないからさ…」