【センラ】浮気されました。【あほの坂田。】

第8話　本音　坂田side ページ8

*


　「寝れんわ……」









　もう何時間が経過しただろうか……。背中越しにいるAちゃんからはスヤスヤと規則正しい寝息が聞こえる









　なのに俺は緊張のあまり、眠気なんて全くなくって





　というかAちゃん無防備過ぎん！？いや、一緒に寝ようとか言った俺もアホやけど、ほんまに受け入れてくれるなんて思わんかった。あれは冗談で…………。









　落ち着け俺、仮にもAちゃんはセンラの彼女やで！？









　なんとか自分を落ち着かせ、眠気は全然ないが、寝ようとすると









・









　「んん、せ、んら……。な、んっで………」









　やっぱり……、Aちゃん傷ついてんな……







　そりゃあショックだよな……。









・









　俺なら泣かせんのに…


　俺やったら幸せにできるのに…









・









　俺は上半身を起こし、彼女の方を向くと、いつの間にか寝返りをしていて、さっきまで俺に背中を向けていたAちゃんだったが、今はこっちを向いて寝ている









　めっちゃかわいい………。綺麗な寝顔やな……。









・









・









　「なぁ、Aちゃん。俺にしぃや」







　叶わない恋やと思ってた。俺がAちゃんと初めて会ったときにはもうセンラという彼氏がおったから。









　最低な考えかもしれんけど、俺からしたら今回の件はラッキーなんよ









　Aちゃんをセンラから奪えるチャンス









　俺はそんな儚い想いと共に、彼女の頬に口づけをした


*
　

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