【センラ】浮気されました。【あほの坂田。】

第2話　優しい彼 ページ2

*


　行くあてもない私はとりあえず……ということで近くの公園に来た









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　今日は野宿か………なんてブランコをこぎながら思っていると









・









・









　『あれ…Aやん！！何しとん？』





　「……さ、さかたんっ……」









　ホクホクの肉まんを頬張りながらコンビニ袋をぶら下げ、公園に通りすがりで来たのは近所に住む坂田






　千羅と“歌い手“という活動で一緒に仕事をしている彼









　そのため、私も坂田と仲良くさせてもらっている









・









　「どしたん？こんな寒い中。なんかあったん？」





　「……え、えっと……」









　なんて言えばいいのかわからない





　ただうつむく私に









　「とりあえず、家まで送ろうか？センラも帰ってないって心配するやろ？」









　「っ…、家には、帰れない………。」









　だってあの二人がいるんだもん





　邪魔でしょ…？私なんてさ、









　「……なんかセンラとあったん？」





　私はその質問に小さく頷く









　「じゃあ今から俺んちおいでよ。」









　そう言うとさかたんは誰かに電話を掛けた









　「あ、もしもし？今から俺んち来れる？うん、事情は後で説明するわ」









　『よし、行こっか』と微笑んで私に手を差し伸べてくれるさかたん









　「……ありがとうね、さかたん」





　「ええよ別に、なんか事情があるんやろ？」









　『あ、肉まん一口食べる？食べかけやけど笑』なんて私の気持ちを明るくさせようとしてくるさかたん









　彼の優しさに涙が出てきそうになる









　「うん。食べたいっ」






　「食欲はあるんやな笑」





　「うん、へこんでるけど食欲はある笑」


*




　

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