【ヒロアカ】媒介者。【文スト】 (ページ10)

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「なぁなぁ徳田!今度飯行かね？何好き？」

『...兎』

上鳴電気、谷便第一中学出身。個性は帯電、電気を纏う。頭はそこ迄良くない様子。
...チャラくて軽くてよく女子をお茶に誘う。

っていうのは数日観察してて分かってたけど私も対象になるのか...
...お茶に毒盛られても知らねェぞ。

「ドウブツ！」

「Aさん好きなものそれでいいのですか...？」

好物を聞かれたから答えただけ。
兎の丸焼き美味しいよと言えば女子だろォ...とガッカリされる。五月蝿い。

____

終礼中に

「徳田、放課後職員室な」

『あ、はい』

「徳田何やったんだ？」

「兎仕留めたん？」

『私そんな野蛮じゃァないんだけど...』

クラスメイトの人達は私にをゴリラだとでも思っているのか。流石に人を動物扱いするのは如何な物かと。

え、賢治君かい？勿論彼奴は別だろ。

____

職員室のドアに手をかけたところで向こうから歩いてくる人影に目を向ける。

『やァ敦君』

「Aさん！Aさんも呼ばれてたんですか!!」

『二人が呼ばれるとなると、アレかな』

「アレですね」

ため息をついてドアを開ける。

『徳田と中島来ました』

「ああ、こっちだ」

相澤先生に呼ばれる。先生の机に向かうと敦君の担任も居て。

「手短に説明する、用件は」

『昼の騒ぎですか』

「...合理的で結構だ。結果的にマスコミの侵入が騒ぎだと思うが...」

ブラドキング先生が言葉を繋げる。

「...雄英バリアーが粉々に壊されていた。勿論敵の仕業と断定した訳では無いがもしもの場合を考えて気をつけてくれ」

『はーい』
「はい！」

相澤先生はまぁお前らに死なれても困るが、と続けて。
「話は以上だ、頼んだぞ。武装探偵社の方には俺が連絡しておく」

____
下駄箱で靴を出してふと気づく。

『...敦君』

「はい？」

中腰に屈んだ彼を一目見る。

『高校生活満喫してるようで何よりだよ』

手に持った三通の手紙を見せる。
やー職員室入る前にくすねて良かった。

「...否なんで持ってるンですか!!それ5時間目の後からずっとポケットの中に入れて置いたのに!!」

『入ってすぐなのに告白されるだなんて大したもんじゃァないか。えーと、拝啓、中島敦様。私は昼休みに貴方に助けて頂いたものです。その凛々しいお顔、それから逞しい二の腕...』

「やめてください!!」

敦君？恥ずかしすぎて蛸になった。