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優吾「……ただいま……」
俺は静かにキャンピングカーの扉を開ける。
普段ならついているはずの明かりは、消えている。
俺は急いでAがいつもいる部屋へ向かう。
優吾「A！！A！？……っあ、」
そこには、Aがすやすやと気持ちよさそうに寝息を立てていた。
俺はほっとして、思わず笑みが零れる。
ソファーで寝かせておくのは可哀そうな気がして、俺はゆっくり抱き上げてベッドまで連れて行く。
静かにAをベッドの上におろすと、そのままAに布団をかけた。
Aは、起きることなく眠っている。
俺は傍にあった椅子に腰かけ、Aの頭を優しく撫でた。
“北斗「高地、お前Aちゃんのことどうするつもりなの？」”
ふと、脳裏に北斗が言った言葉がよみがえる。
Aのことをどうするつもりなのか。
それは俺自身も、よくわかっていなかった。
Aを誘拐して一緒に暮らし始めて早１週間。
Aは、ある程度は俺に心を開いてくれたとは思う。
Aを見ていると、俺はいつも不思議な気分に包まれた。
一生懸命に言葉にして俺に何かを伝えようとしていたり、笑顔をようやく見せてくれたり。
「優吾さん！！」と可愛らしい声で俺の名前を呼んだり。
俺は自然と笑顔になって、優しくなれた。
俺も知らない自分が出てきて、正直戸惑ってしまっている。
……でもなんだか、
まったくイヤじゃない。
むしろ、それが心地よくて手放したくない。
……本当俺、どうしちゃったんだろう。
あの日、何もかも捨てて、何も求めずに生きると決めたのに。
たった一瞬でも、この心地よさを。
Aを、Aの笑顔を。
手放したくないと思ってしまうだなんて。
俺はおかしくなってしまっているのかな。
……でも、
それでもいいと思ってしまっている俺は、
やっぱりおかしいのだろうか。
「…………んん……ゆうごさん…………」
Aは寝言で、俺の名前を呼んでいる。
優吾「……っふふ」
俺は自然と笑みが零れ、Aのその頬を優しく撫でた。
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すのうHIINA - ななもちさん» ありがとうございます！！チェックして頂けてるなんて光栄です！！「悪女」も見て頂けてとても嬉しいです！！ぜひ、これからもよろしくお願いします！！コメントありがとうございます！よろしければ、またコメントお願いします！ (2023年1月15日 22時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
ななもち - いつもすのうさんの作品読ませて頂いてます！とても、面白いです。これからも頑張ってください！ちなみに、私の推し作品は「悪女には裏と表があるらしい」とこの作品です！投稿頑張ってください！ (2023年1月15日 21時) (レス) @page8 id: f3515f8922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年1月14日 19時
