◆闇市場 ページ12
″それはそれは何もかも覆い尽くすような雨の日で″
其処は或る闇市場。金や欲、人間の闇の部分が渦巻くポートマフィアも足を運んでいた。今日はポートマフィア幹部の太宰も訪れていた。
太宰は周囲に部下も居ない中、一人でふらふらと歩いていた。
「はぁ、首領の命令で此処まで来たけど面白い事なんて何一つ無いじゃあないか。目的の商品も何処にもありやしない。」
そう、わざわざ幹部の太宰が此処まで足を運んだ理由は一つ。首領から云われた商品を買うこと。だが、その商品は何処にもなく今は部下総出で探しているが一向に見つからない。太宰はもう他の者に買われたと思っている。
そろそろ首領に連絡しようかなと太宰は呑気に考えていると近くから数人の悲鳴のような声がした。
「ヒッ…！悪かったお前を解放するから命だけは…ッ」
「あんまり大きな声出さないでくれる？其処らへんの人に聞こえちゃうでしょ。あ、もう殺しちゃったから聞こえないか。」
闇市ならこんな殺しや暴力など当然ある。太宰はそう思いながら通り過ぎようとした時、一つの言葉でその足を止める。
「僕の異能か体か目当てか知らないけどせっかくわざと商品になって買われたら利用して逃げようかと思ったのにさ、こんな役立たずだとは思わなかった。」
「へぇ、その話良かったら聞かせてくれないかい？」
「…ッ！」
太宰は声の本人の背後か声をかける。驚いたのか勢いよく振り向いたその人は少しの明かりに照らされ太宰の目に映る。
少年らしき顔に少しのボロくなっている黒のパーカーで身を包みそのフードからチラリと見える普通の人間ではあり得ない耳に太宰は視線を向ける。
「ふふ、奇妙な耳をしてるねぇ。しかも顔が私達が狙っていた商品と同じ顔だ。」
目を細めて笑う太宰にその少年は太宰の何とも云えない雰囲気に冷や汗を垂らした。
「君、名前は？」
これが太宰とシロの出会い。
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もちこて(プロフ) - 獅鳳さん» ありがとございますー！更新遅くてスミマセン、そう言ってもらえると嬉しいです(^^) (2016年12月3日 16時) (
レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
獅鳳 - 面白かったです！！更新待ってます！頑張ってください！！ (2016年12月3日 15時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)
もちこて(プロフ) - 壊れかけの3DSさん» こんばんはー！続編まで見てくださって嬉しいです^ ^私も最近忙しくて中々更新出来ないスミマセン…>_<…癒されただなんて嬉しいお言葉！有難うございます (2016年7月12日 23時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
壊れかけの3DS - こんばんはです！最近忙しくてなかなか見る時間無くて久しぶりです。夢主ちゃん(未来)に癒されました(´∀`) (2016年7月12日 23時) (レス) id: 4129ccafb0 (このIDを非表示/違反報告)
もちこて(プロフ) - 腐った林檎は樽を腐らすさん» ありがとー！ (2016年7月5日 7時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこて | 作成日時：2016年6月28日 19時
