長男を振り向かせたい【竈門炭治郎】【現パロ】

２４．完璧な彼 ページ24

先程の騒ぎのせいで、学食にはいつもより多くの学生たちが集まってきていたため、その人たちをかき分け席に着くまでが大変だった。




そして、私の目の前には炭治郎さん。




『もう…。あんまり騒がないで下さいよ』




開口一番が、それだった。




でも、事実。




炭治郎さんに好かれること自体は別に嫌じゃない。もちろん、後輩として可愛がってくれて嬉しくない人はいない。




だけどさすがに女子からの恨みだけは買いたくなかった。だって、そんなことしたらこれからの大学生活が狂っちゃう()




竈｢すっ、すまない｣




私の言い方がちょっとだけ冷たかったからから、炭治郎さんはシュンとした。




さすがに可哀想と思いつつも、その姿がイタズラをして叱られた子犬みたいでなんだか可愛くも見えた。ら




『…ふふっ。もういいです。怒ってませんから。食べましょ』




竈｢…！あ、ああ！｣




『ところで今日の飲み会の後、何か話でもあるんですか？』




竈｢…もしかして、伝わってない感じ？｣




『えっ？んー…』




どうしよう全然わかんない。頭をフル回転さても答えは出てこなかった。




竈｢まぁ、その時になったら伝えるよ。ところで、錆兎とは仲良くなったのか？｣




『あー、まぁボチボチですかね？でもとても優しくてカッコよくて、あとめちゃくちゃ仕事覚えがいいです。錆兎さんがいると女の子のお客さん増えて忙しくなりますけどね。初日なのに凄いなーとは思います』




あっ、いけない、凄い喋っちゃった。




炭治郎さんの方をみると、なんだかムスッとしていた。

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