長男を振り向かせたい【竈門炭治郎】【現パロ】

１９．お誘いと遅刻 ページ19

『明日の飲み会のあと、2人で行きたい所がある…？』




先輩のメッセージには、そう綴ってあった。




2人で…、2人で？




先輩にどういう意図があるかは検討がつかないけど、不思議と嫌な気分にはならなかった。




『可能なら、いいですよ__________っと。送信。』




私はそれだけ返信して、髪も乾かさずそのまま眠りに落ちていった。




______________________________


______________


______


…




げ。ヤバい寝坊した。




時刻は既に9時を回っていた。




何故かこういう時に限ってスマホのアラームがならないし、こういう時に限って一限からある。




幸いにも家から大学までは比較的距離が近いので、今から走っていけば遅刻扱いで済む。それ以上遅れると出ても欠席扱いにされてしまう。




スマホを見ると、蜜璃ちゃんからの着信やメッセージが大量にきていた。




それもそのはず。




今日の一限はなんとしてでも出なければならない。




朝が弱い私は、この授業で何度も何度も遅刻や欠席をしていて、次遅刻すればリーチ、欠席すれば単位はない。




『あーもー、めんどくさい！今日はこのままでいいや！』




いつもはバッチリメイクに髪型も凝っているけど、今はそんな悠長なことはしていられない。




メイクは簡易的に済ませ、髪の毛も適当にといてそのままおろしたまま登校した。

２０．ずるい→←１８．将来

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す