第八話 狂気 ページ10
「Aっ…どうしたのじゃ!?
そなたの泣き声が聞こえたぞ!
……中也?まさかそなたが泣かせたのではあるまいな?」
『こ、紅葉?』
紅葉はゆらゆらと謎の炎を纏いながら中也に
ゆっくり近づいてきます。
中也はボソボソとヤバイヤバイと変な汗をかきながら一歩一歩後ずさりしていきます。
「どうしたのじゃ中也?
違うなら違うと申してみよ。もしそれが真なら…どうなるか分かっておろうなぁ?」
「あ、姐さん…!」
なんだか変な雰囲気。
すっごく怖い。けど、見慣れた光景な気がします。紅葉とか、中也とか、鴎外様とか、
よくこーんな雰囲気を出しては笑ってキラキラに光るものを出すんです。
私は小走りで紅葉に近づいて
『紅葉、紅葉。
何しているのです?私は確かに泣いてしまいましたけど…中也のせいじゃないです。
中也が死んでしまいそうっていったから私が勝手に泣いてしまっただけです!』
「死ぬ…とな?」
紅葉は余計に目を光らせました。
…これは言ってはいけなかったのかもしれない。
私は瞬時に理解してしまいました。
「中也…死は、禁句と口を酸っぱくして言っておるだろう。…全く、何時からそんなに脳の無い人間になってしまったのじゃ。
幾ら可愛い中也とて、それは許されぬ事じゃぞ。」
「っっ…!申し訳ありません!!!姐さん!!!」
中也は椅子みたいに腰を曲げて謝りました。
何しているんですか
何で中也が何時も紅葉や鴎外様に他の方達がやっている事をやっているんですか?
そんな事したら、中也、は
紅い、汁を出し、て…動かな、く…な…る…??
あれ…うごかなくなる…
いや…
『やめて、紅葉!!!』
気づいたら私は、紅葉の前に立っていたのです。
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リーフ - 超大好きです!!!更新頑張ってください!! (2022年1月12日 15時) (レス) @page13 id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこをちょこっと。 - 無理をせずに、更新頑張って下さい!之からも応援しています! (2020年10月4日 18時) (レス) id: 5c5bcab0c3 (このIDを非表示/違反報告)
Eva - 更新待ってます^^* (2019年7月20日 6時) (レス) id: a1f2b3bb01 (このIDを非表示/違反報告)
泉桃花クラスタ - 面白いお話をありがとうございます!細かい事を言わせていただくと、エピローグではなくてプロローグだと思うのですが…あえてそうしているなら気にしないでくださいね。これからも更新がんばってください! (2019年7月17日 14時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
黒兎紅葉 - 面白いです!ヤンデレ最高! (2019年7月16日 23時) (レス) id: a3ddba6e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 | 作成日時:2019年6月23日 23時