幼少時代 四話 ─隠す理由 ページ6
森「いや〜君は本当に優秀な子だねぇAちゃん。冷静な判断で敵を拘束し、情報を吐くまで嬲り、なのに殺さない!そして仲間からの信頼も厚いそうだね。
ふふふ、流石だねぇ」
「……ありがとう、御座います。」
この人は森鴎外。
ポートマフィアの首領さん。
私はこの人に誘われてポートマフィアに入ったから出会った時からこの人は私を「ちゃん」と呼ぶ。
ニコニコして何を考えているか分からないから性格的に苦手意識を持ってたりなかったり…ボソ
……というかさっきのほんと褒めれた気しないです。
森「本当に君は素晴らしい子だ。流石、太宰くんの妹。……それにしても本当に君たちは似ていないねぇ。」
「…何故、そこで太宰幹部が出てくるのです。」
お兄ちゃんの名前なんて聞きたくないのに。
それに素晴らしくなんかない。
お兄ちゃんには出来損ないばかり言われるのに。
首領から見て素晴らしい子なんてある訳ない。
「……そんなの、知っています。私達は兄妹と言わなければ兄妹には見えませんから。」
私がそう言えば首領は「ほぉ」と興味深そうに目を細めた。
…何なんだろう。
森「君達が似ているところと言えば髪色のみか……。性格、見た目、そして
────異能力」
「………」
異能力は稀にいる異能力者が持つ力のこと。
お兄ちゃんは【人間失格】あらゆる異能力を無効化にする能力。
はっきり言ってしまえばチートだ。
森「君に異能力が揃えば完璧なのだがねぇ。
うーむ(´- ̯-`)」
「首領、態とらしく言わず、はっきり言ってください。言いたい事はもう分かってますから。」
首領があまりにも巫山戯た様子で話すものだから首領相手に思わず失礼な言い方をしてしまったかもしれない。
…ま、いいか。首領だし。
森「ふむ、そうだねえ。では率直に言うとしよう。Aちゃん。君は本当に
異能力は持っていないのかい?」
「…はい」
これで、何度目だろう。この確認は。
軽く8回は言った気がする。
森「本当に本当にかい?」
「はい、本当です。もし持っていたとしても隠すメリットは無いでしょう?」
サラッと嘘を言ってのける私、
言ってしまえばデメリットの方が多いに決まっているじゃん。
私はあまり────
森「君の場合は隠す理由があるだろう。
とっても大きな理由がねぇ。」
まさか。首領は…!
955人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - レイさん» わっ!ありがとうございます……!めちゃくちゃ嬉しい! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - すごく面白いです!更新待ってます! (2019年7月5日 21時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きが凄く気になります!体調に気をつけて、作者さんのペースで更新頑張ってください! (2019年7月5日 7時) (レス) id: ff621c54c8 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - "(ノ*>∀<)ノありがとうごさまいます!すっごく嬉しいです!続き待っててくださーい! (2019年6月27日 18時) (レス) id: 451a5f317f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水無月 | 作成日時:2019年5月31日 21時