お化け屋敷からのー? ページ27
アーヤside
「こんにちは!入って良いですよー。」
スタッフさんに催促されて、中に入る。
一番前に若武と小塚君、その後ろにナツと私。最後に黒木君。
それで私はナツの腕を掴みっぱなし。
「彩ー。痛いよ。」
あ、ごめん。
私は一瞬力を緩める。
シャー!!!
「きゃあ!」
大きな音がして私はまたナツにしがみついた。
でもナツは怖がるどころか楽しんでいて。
「すごい!化け猫だ!ちょっとジブリの猫バスに似てるね。乗せてもらいたいなぁ。あ、でも都市伝説で猫バスが連れて行くのはあの世だって聞いたことあるな・・・。でもこの世とあの世を繋げるのはすごいよね!そういえば前世の記憶を持っている人達って世界に・・・。」
「はい、ストップ。若武が待ちくたびれてる。」
ナツは黒木君に背中を押されてようやく歩き出す。
でも、ナツは仕掛けが出てくるたびに喋り出すんだ。
そのおかげでお化け屋敷の中に居る時間は長くなってしまったけど、怖さは緩和されたからまあ許す。
「たく。二階堂、立ち止まりすぎだ。」
「えー、そんなに?」
ナツはちっとも自覚してないみたいだけど。
「あれ、石原警部?」
え?
ナツが見ていた場所を慌てて見るけど、誰もいなかった。
「なんだ、誰もいねーじゃん。」
「おかしいな・・・。」
ナツは考え込む。
でも、ここにいるとしても気にしなくていいんじゃない?
プライベートで来てるんだろうし。
「いや、俺も見た。どう考えても普通じゃない。」
え?
「慌てていたし、さっき事件に関わった警察官を何人も見たよ。もちろん私服だったけど。」
慌てていたって・・・。
「きっと事件だ!俺達も行くぞ!」
でも事件なら私達に連絡するんじゃない?
本当に事件なら根山社長にも連絡が入っているはず。
社長は私達がここにいることを知っているから警察に言うと思うけど。
「あ、ほら。またいた。」
ナツが指差す方向を見ると確かに見覚えがある警察官の人がいた。
名前は忘れちゃったけど、絶対そうだ。
「よし、ついて行こうぜ!」
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ホワイトノート(プロフ) - みゆゆんさん» ありがとうございます! (2018年11月12日 17時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
みゆゆん - 更新頑張って下さい。 (2018年11月11日 10時) (レス) id: 523776e435 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - あおっちーさん» イメ画、お待たせしました! (2018年10月13日 21時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート - ありがとうございます! (2018年9月16日 8時) (レス) id: 879f49579e (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪ - ホワイトノートさん» 面白いですね!更新頑張ってください! (2018年9月13日 16時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)
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