天才転校生たちは知っている 高校生編 part2

第2ステージ　カメラに見つかるな！　世界の暗号 ページ15

アーヤside

まるで図書館のような部屋に着き、上杉君が『世界の暗号』を取る。

「これは立花の分野だ。」

そう言って本を差し出された。

「ありがとう。」

私は急いで目次を開こうとした。

でも本にはしおりが挟んであって、そこのページが開いてしまったんだ。

ん？シーザー暗号？

これはアルファベットを使う代表的な暗号らしい。

これかも！

この暗号はアルファベットを3文字ずらして読むらしい。

えっと暗号はOPDLXQD。

シーザー暗号で3文字ずらすとIMAUNA。

あ！ANIMALがある！

えっとそうなるとパスワードは・・・

「わかった！パスワードは『X』！」

「よっしゃ！」

若武はそう言ってスマートフォンを取り出す。

「おい、ちょっと待て。パスワードの順番がまだわかってない。」

あ、そっか！

それがわからないとスマートフォンに打ちこめない！

「おい、これ見ろ。」

若武はスマートフォンをみんなに見せる。

『パスワードは動物の小さい順に並べること。』

また動物！？

『残り、1分です。」

わ、急がないと！

「これは・・・そうだ！みんな、動物のシール剥がしたでしょ？私達はハムスターだったけどみんなは？」

ナツが早口で言う。

「馬だった。」

「うさぎ。」

「象だった。」

ナツは大きく頷く。

「大きさ順に並べるとハムスター、うさぎ、馬、象だよね？その順にパスワードを並べればいいんだ！つまり『際らTX』！」

若武はすぐにスマートフォンに打ち込んだ。

「パスワード、認証！」

やったー！

「さあ、早く外に出よう！」

うん！

私達は走って出口に向かった。

ピー、ピー

「クリアだ！」

よし、いい調子！

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