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最後に音を立てて離れた唇が名残惜しそうに銀の糸を引くとそれを舐め取るように軽くキスをされる
「もう止まっただろ」
満足そうに余裕な表情で見下ろす彼と、肩で息をする酸欠気味の私
「.....死ぬかと……思った……」
「それは困んなぁ。キスで殺したなんて言ったら銃兎が聞いて呆れるわ」
そう言って笑うから私もドン引きして凄い目で左馬刻さんを見そうな銃兎さんの姿を想像したらなんだかおかしくて2人で笑った
「お前、自分が地味で取り柄がないって言ったよな」
「はい……。」
「なんでそう思う」
「え?だって……。私別に外見が良いわけでもないし、性格だって普通……?だし、お金持ちでもないし、左馬刻さんが私と付き合っても何の得も……」
「あのなあ。
付き合うのに損得なんか関係ねぇんだよ。」
「でも、ヤクザの世界の事とかあんまり分からないけど、上に立つ立場ならそれなりにやっぱりこう………見栄えとか色々……」
「それはお前が気にするような事じゃねえ。
そんなら最初から付き合えなんて言わねえよ。」
「じゃあ一体何が良くて……」
「俺はある意味、お前の言う"普通"ってのに惹かれたのかもな。
こういう立場上、そらー綺麗な女と接する機会は多い。けど、話してれば分かる。コイツどうせ俺の表面にしか興味ないって。そういう奴と付き合ってもつまんねーだろ。だから真逆のお前に惹かれた。」
「う……じゃあやっぱり私、綺麗じゃない……」
「バカ、別にそういう意味じゃねえよ!
けどお前はあれだ。綺麗ってより、可愛いだろ。」
「…!
いいです、そんなお世辞………私可愛くないですもん………」
「だー。やめろ。お前は何処ぞの社畜か?
人が折角褒めてやってんのに自分で自分の価値下げるような事ばっか言いやがって。」
「でもっ…」
「でももだってもねえ。俺が好きだっつってんだからそれでいいだろ。これ以上グダグダ言ったらマジでキスで殺しちまうぞ」
「…………っ!」
「おら、こっち来い」
そう言われて、私は彼の膝の上へと乗るよう誘導される
「左馬刻さん…」
「ん?」
「本当に私でいいんですか…?」
「いいって言ってんだろ。なんだ、そんなにキスされてぇのか?ならお望み通りしてやるよ」
違う…!そうじゃなくて!
そう言いたかったのに、そんな暇もなくあっという間に唇は塞がれた
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giku(プロフ) - AliceLilyさん» 次はサマトキサマなのです....りおーさん編で参考にさせて頂きますね!!コメントありがとうございまふ。! (2020年1月22日 10時) (レス) id: e31402caa7 (このIDを非表示/違反報告)
AliceLily(プロフ) - あ.......まふやない.......ますや。誤字りました (2020年1月14日 22時) (レス) id: 875e187db6 (このIDを非表示/違反報告)
AliceLily(プロフ) - 見ました〜!!!良かったですよ!銃兎さんやっべぇの.....次理鶯さんですよね?あの、本気で怒る理鶯さん見て見たいです.......gikuさんのヨコハマ三人はすごい口調とかもあっててほんとに本人みたいですね!尊敬してます!これからも頑張ってください!応援してまふ! (2020年1月14日 22時) (レス) id: 875e187db6 (このIDを非表示/違反報告)
giku(プロフ) - AliceLilyさん» コメントありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。順番的にも次が銃兎なのでもう少し待って頂ければ………!! (2020年1月5日 23時) (レス) id: 7b0eecce50 (このIDを非表示/違反報告)
AliceLily - 初めまして〜!見たけど最高でした!特に私の最推し銃兎さん.......!!!あ、リクエストって募集してましたっけ?してたなら、銃兎さんかいてほしいです。リクエスト募集してなければ無視してください (2020年1月5日 21時) (レス) id: 875e187db6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:giku | 作成日時:2019年10月7日 16時