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まだ濡れたままの銃兎の髪からポタポタと水滴が零れ落ちる
「銃兎さん、風邪引いちゃうよ」
私は自分を包んでいたタオルで彼の頭をゴシゴシと拭いてあげる
それを黙って大人しく受け入れる銃兎が少し可愛い
彼のこんな無防備な姿は、私しか見れない彼女としての特権。
小さいな優越感に浸った
「………よし、これで大丈夫。
ほんとはちゃんと乾かした方がいいけど………」
「もういい、これで十分だ」
頭に伸ばしていた手を掴まれて、私はまた彼からキスを貰う
「んっ…じゅ、とさん……だめっ………」
「だめ?なんで」
「んンッ…だって、銃兎さん、疲れてるのに…」
「こんな状況で、今更だな」
「でも……」
「俺を労わりたいなら、今日はAが頑張れよ」
有無を言わさず私の口を塞ぐと、そのまま後ろに押し倒される
お互い何も身に何もまとわない生まれたままの姿は、彼の趣味に合った真っ黒なダークの布団が包み込み、その中で彼が妖艶な笑みを浮かべる
「どうしたらいいか、分かるよな」
その言葉と共に、一気に視界が逆転すればあっという間に私は彼の体の上。
堪らずフルフルと首を振って悟られたくない事情に逃げようと体を持ち上げるも、腰を両手でしっかりと掴まれて彼の体の上に密着してしまえばその理由を知ってしまった彼の口元が弧を描くようにクッと上がる
「A」
「もうやだあ……!!何も言わないでっ……!!」
きっと止めなければ、彼はその先の言葉を言ってしまう
そんなの、恥ずかしすぎて耐えられない
「素直になった方が身の為だってよく知ってるよな?
A、俺は生憎充電切れだから動けない。
頑張ってくれるだろ?」
私が拒否出来ないような状態になっていることを彼は知ってる。
それでもこうして意地悪なことを言って私を困らせては反応を楽しむ
羞恥心と欲望がグチャグチャに入り混じった感情がついに限界を迎え、私は彼の体のあちこちに拙い官能を送り込んだ。
ようやく終わりを迎えた頃には、お風呂に入った事など全く意味がなかったぐらいにお互い全身汗でビッショリ。
「これで充電完了。よく頑張ったな」
パタリと彼の上で力の入らなくなった私の体が倒れ込み、浅く呼吸を繰り返していればそんな言葉が耳に届く。
最後に軽くキスをおとされて、腕の中に包み込まれると完全に気が抜けて私はそのままゆっくりと目を閉じた。
__FIN.
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giku(プロフ) - AliceLilyさん» 次はサマトキサマなのです....りおーさん編で参考にさせて頂きますね!!コメントありがとうございまふ。! (2020年1月22日 10時) (レス) id: e31402caa7 (このIDを非表示/違反報告)
AliceLily(プロフ) - あ.......まふやない.......ますや。誤字りました (2020年1月14日 22時) (レス) id: 875e187db6 (このIDを非表示/違反報告)
AliceLily(プロフ) - 見ました〜!!!良かったですよ!銃兎さんやっべぇの.....次理鶯さんですよね?あの、本気で怒る理鶯さん見て見たいです.......gikuさんのヨコハマ三人はすごい口調とかもあっててほんとに本人みたいですね!尊敬してます!これからも頑張ってください!応援してまふ! (2020年1月14日 22時) (レス) id: 875e187db6 (このIDを非表示/違反報告)
giku(プロフ) - AliceLilyさん» コメントありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。順番的にも次が銃兎なのでもう少し待って頂ければ………!! (2020年1月5日 23時) (レス) id: 7b0eecce50 (このIDを非表示/違反報告)
AliceLily - 初めまして〜!見たけど最高でした!特に私の最推し銃兎さん.......!!!あ、リクエストって募集してましたっけ?してたなら、銃兎さんかいてほしいです。リクエスト募集してなければ無視してください (2020年1月5日 21時) (レス) id: 875e187db6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:giku | 作成日時:2019年10月7日 16時