LAST STORY �� ページ16
谷山サイド
さようなら。谷山さん。
彼女の言葉が耳に届くまで、しばらく時間がかかったように感じた。
谷山「ちょ、っと、待ってくれ、」
「…待ってくれ？私はずっと待ってました。もう待てません。」
いやだ。
谷山「頼むから俺の話を聞いて。」
俺は佳奈ちゃんの腕を掴む。
「…いやです。聞きたくありません。」
谷山「お願いだから。」
「…いやです。」
谷山「ちゃんと話をしたいんだ。」
お願いだから俺の話を聞いて。
「話を聞いたところで私の気持ちは変わりません。」
谷山「それでも構わないから、話を聞いて。頼むから。」
みっともなくたって構わない。
このまま手を離したら、
もう二度と戻れなくなる。
佳奈ちゃんは黙り込んでしまった。
その隙に俺は勝手に話を始める。
谷山「…まず、長い間連絡しなくてごめん。忙しいからって、彼女をほっとく理由にしちゃいけないのはわかってる。それは、本当にごめん。
…あと、佳奈ちゃんが言ったみたいに、凛夏と、そういう関係になってたのは確かだ。…でも…「もうやめてください！！！」
佳奈ちゃんが叫ぶ。
「聞きたくないです！そんなこと！！…嘘だって信じてたのに、っ…改めて、言わないで…っください。」
佳奈ちゃんが耳を塞ぎながら泣き崩れる。
谷山「続きを聞いて、でも、俺は俺の中では佳奈ちゃんが1番なんだよ。」
優しく、子供をあやすように語りかける。
「信じません。」
谷山「信じなくていい。俺の気持ちを聞いてくれればそれでいいから。」
それだけでいい。
今は、
今はそれだけで。
谷山「だから、さようならなんて言わないで。佳奈ちゃん。」
最低なのはわかってる。
自分がいちばんわかってる。
でも、君を離したくないんだ。
谷山「いかないで。」
佳奈ちゃん。
「…ごめんなさい。…やっぱり無理です。」
そう言って、彼女は俺の手から抜けて、自分の部屋に逃げるように入っていった。
…だめ…か。
…そう…か。
______________________________________
作者です！
みなさんコメントありがとうございます！
Happy endに向けて書いていきたいと思いますが、
Bad も余裕があったら書いていきたいと思います。
これからもお付き合いください！
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2021年4月28日 19時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2020年1月30日 15時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - Happyがいいです！ (2019年7月2日 1時) (レス) id: 02bd7b299b (このIDを非表示/違反報告)
要 - butが見てみたい気もするけど…happy希望で！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: 6762372850 (このIDを非表示/違反報告)
くまっ子(プロフ) - 私的にはbutにして紀章さんが後悔する…みたいな感じがいいです！ (2019年6月30日 23時) (レス) id: 8aff784c04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月 | 作成日時：2016年2月14日 20時
