脱走 2 ページ23
私は今、四泉の街を駆けていた。後ろに大柄の男が二人、気が狂ったかのように追いかけてくる。先程、この麻薬人形にいきなり襲われ、逃げているのだが、不慣れな街ということで、なかなか男達を撒けないでいる。足の速さには自信があるのだが…。
(怪我したからな…。仕方ない、戦うか。)
私は角を曲がり、足を止める。そして剣に手を掛けた。ドタバタと足音が近付いて、すぐ近くまできたその時だった。
貴「……」
大きな手に口をふさがれ、私の体は気が付けば空に浮いていた。予想外だが、誰のせいかはすぐに分かった。
貴「どういうつもり…ジェハ。」
私は冷たい声で、ジェハを睨み付けた。ジェハは屋根の上に止まり、その視線をかわし、薄く笑みをうかべながながら言う。
ジ「リリちゃんと別れた後、仙水に向かって歩いてたら、ヒヨウの刺客らしきやつらにキジャ君が話しかけられてね。聞けば白髪の少女を探してるって言ってたから、君のことだろうと思って助けに来たのさ。」
私はため息をつきながら、「そう言えばキジャも白髪だったわね」と呟く。そしてうっすら笑みをうかべ、嘲笑うようにジェハに問う。
貴「それで？何をどう助けてくれるの？ヒヨウを殺す手伝いでもしてくれる？」
その問いにジェハは軽く笑った。そして
ジ「そうだな…とりあえず、みんなに聞かなきゃね。」
ジェハの笑みは増し、私を抱えたまま、仙水の方に跳んでいった。
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緋鎖闇(プロフ) - お話面白いお話でつい読みいって時間を忘れてしまいました！これからも更新頑張ってください！ (2016年3月22日 6時) (
レス) id: dc7ea6553c (このIDを非表示/違反報告)
李翔(プロフ) - 更新停止してしまうなんてもったいないです (2016年3月5日 8時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
獅子王(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2015年12月14日 15時) (レス) id: cf45032fbb (このIDを非表示/違反報告)
akira(プロフ) - 更新してくれてよかったです！これからも頑張ってください (2015年9月25日 22時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
akira(プロフ) - 更新停止してしまうんですか！！面白いのに (2015年9月23日 20時) (レス) id: d018642a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2015年6月18日 21時
