《赤司征十郎》 ”奪還ゲーム”...開始

"game"3 ページ5

桃「えっ、それ、本当!!?」


赤「ああ、一軍にマネージャーが一人来ることになった」


桃井が見るからに嬉しそうに俺をみた。


桃「やっとっ!!一軍の後輩ができる!!」


赤「このあと来るはずだから、ちゃんと教えてやってくれ」


桃井にことを言い付け、俺は体育館に向かった。


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貴「おぉ、さすが帝光中。広いですね」


赤司先輩に言われて、早めに体育館に来てしまった。


でも、やっぱり、マネージャーではなくバスケがしたかったな...


貴「あ、ボール」


体育館の隅に転がっているボールをみつけ、


私はそれを片手で拾い上げた。


その懐かしい感触に顔がほころんだ...


そうしたら


体がうずいて仕方ない。


貴「少しくらい...いいよね？」


私はボールをバウンドし始めた。


ダムダムと響く音


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*

赤「ん...?もう誰かやってるのか」


体育館からボールを弾ませる音が聞こえ、

歩幅を広げた。


.


なかを覗いてみると


赤「. . . . 高尾. . . A. . ?」


なんとも嬉しそうな表情でボールをつきながら、リズミカルに足をくぐらせたりして遊んでいる。


なぜか


こっちまで微笑んでしまった。


.


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声をかけようと中に入る。



赤「なにして────・・・!?」


.


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ｶﾞｺﾝｯｯ


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大きく飛び上がったと思ったら


Aは、


勢いよくゴールにボールを叩きつけるように入れた。


ダンクだ. . .


.


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おどろき

固まっていると、


Aはブラブラとぶら下がったまま俺の方を振り向いた。


貴「先輩、こんにちわ────っ!!?ぅあ」


赤「ぁ、」


Aが


ゴールから手を滑らせ


落下していく


.


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あんな華奢な体で落ちたら

ケガは免れない


.


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自然と

気持ちよりも、足が先に動いた. . .


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