《赤司征十郎》 ”奪還ゲーム”...開始

"game"19 ページ21

いつも少し怖いのに


部員のこと大事に、思ってくれてる...






そんなところに

私は惹かれたのだと思う。



ぽーっとしながら

先輩を目で追った。




自覚すれば赤司先輩が気になって仕方なくなる。









赤「どうした。じろじろ見て」




いつのまにか皆休憩に入っていたので

焦った。




赤「ぼーっとするなよ。だからすぐに女共に囲まれるんだ」



貴「す、すみません...」



ダメだな...




お兄ちゃんのこととか



先輩のこととか






たくさん考えることがある。







考えてるだけで


きっと私は何も行動に移さないんだろう。



だからたまに空回りすることがあるんだ。








ﾊﾞｼｬｯ



赤「っつ....!?」




貴「へ？」





気がついたときには遅かった。

私は

持っていたペットボトルを無意識に赤司先輩の上で傾けていたらしく



ドリンクは赤司先輩の頭に降りかかってしまった....








貴「あ、す、すみませんっ....!!今タオル持ってき...」

部室に歩きだそうとしたとき

赤司先輩が私の手首をしっかりと握った。







恐る恐る振り返ると


いかにも怒ってます、みたいな笑みで私を見ている...









赤「お仕置きが必要みたいだね...?さっきぼーっとするなと言ったところなのに」




貴「あの...えっと、ごめんなさい」






赤「謝罪は無用だよ。今からしっかりと躾てやるんだから」






そのまま部室に引きずり込まれた



赤司先輩...怖い...!!

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