【文スト】自傷癖少女は取柄のない異能力者【太宰治】

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とりあえず皆無事で良かった
そして皆と片付けをしていると

敦「あの･･･乱歩さんは手伝わないんですか？」ボソ

国木田「？」


聞こえてるよ、敦君


乱歩「国木田くーん」

敦「！？！？！？！？」


・・・どんだけテンパってるの


乱歩「僕そろそろ名探偵の仕事に行かないと」

国木田「あぁ、殺人事件の応援ですね」

乱歩「まったく、この街の警察は僕なしじゃ犯人一人捕らえられないんだからなぁ」


全くその通りだと思う
まあ乱歩さんの【超推理】は異能力じゃないけど
だからこそ、皆慕ってるんだよなぁ


乱歩「でもまぁ、僕の超推理はこの探偵者･･･いや、この国でも最高ぼ異能力だ。皆が頼っちゃうのも、仕方ないよねぇ」

国木田「頼りにしてます、乱歩さん」

乱歩「分かってればよろしい。そう！君らは探偵社を名乗っておいて、その実、さるほどの推理力もありゃしない。この探偵社が探偵社であるのはみんな、僕の異能力、超推理のおかげだよ」


･･･ちょっとイラっとくるけど
その通りだから言い返せない

そして皆が乱歩さんを褒めていると


国木田「小僧、A、ここの片付けはいいから、乱歩さんにお供しろ、現場は列車ですぐだ」

敦「ぼ、僕が探偵助手ですか？そんな責任重大な」

A『違うよ、乱歩さんは列車の乗り方が分からないの。私もついて行く予定だけど、案内は敦君に任せる。私は保険』


というか、太宰さん何処行った･･･居ないんだけど
また入水でもしにいったか？
まあいいや、いつものことだし


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in現場

「遅いぞ探偵社」

乱歩「あれ？君誰？安井さんは？」

箕浦「俺は箕浦、安井の後任だ。本件はうちの課が仕切る事になった。よって貴様と探偵社はもう不要だ」


うっわ誰この強面
人を馬鹿にするような目してんぞ
今すぐ焼却炉にでもぶち込みたい←

・・・良いぞ乱歩さん、もっとおちょくれ


箕浦「今日は探偵になど頼らない。殺されたのは俺の部下だからな」


いや、それとこれとは別じゃない？
探偵社いらない理由になって無くない？
こいつ阿呆？

そして箕浦さんがシートを剥がした
そこには胸元を3発銃弾で撃たれたご婦人がいた


乱歩「ご婦人か･･」

「今朝、川を流されているところを発見されました」

箕浦「胸部を銃で3発、殺害現場も時刻も不明、弾丸すら発見できない」

乱歩「犯人の目星は？」

･･･なんも分かってないのな、こいつら

私は肩を竦めた

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