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次の日
貴方 side
鳥のさえずりが聞こえ、辺りには誰もいない。わたくしの下駄と、それについている鈴の音しか響かない。この時間が本当に好きです。
校門を潜り、音を楽しんでいれば前に生徒が。ジャージではないので特進クラスの方。ベレー帽、、、片耳にピアス、、
『黒田様、おはようございます。』
「おお、勝田おはよう。」
『随分とお早いのですね』
「それは勝田もだろう?それに驚いたぞ」
そう言った黒田様の目線の先には、高下駄が。確かに20cmの高下駄が初めての方は驚きますよね。
『20cmの高下駄なので、今は165cmです。』
「20cmもあるのか、、歩きづらくないのか?」
昔、初めて履いた時は中々慣れるのに時間がかかった記憶はございます。
『ええ、ご心配なく。慣れておりますので』
さすがに7歳の時から履いていますから慣れますよ、まぁ訓練の一貫としてやりましたからね。
「ほぉー、なるほどな」
納得したよう。
『なんか、、こう斬新な景色です』
何故かって?わたくしの身長は145cm、しかし今は高下駄を履いているので165cm。黒田様はおおよそ160cmほどなので、どういう事かと言いますと、、
「…嫌みか?」
今はわたくしの方が目線が上なのです!
『めっそうもこざいません。ただ高下駄を履いても誰かを見上げる事が多いので斬新なのです』
「まぁそうだろうな、145位か?」
『おお!ピッタリでこざいます。さすが黒田様、よくお分かりになりましたね』
「なんとなくな。それにしても勝田は低身長を気にしてないようだな、世の女性は気にすると思っていたのだが」
『低身長…特に気にしていませんよ』
「間があったな」
『本当でございますよ、間があったのは面と向かって言われたのは初めてだからです』
そんな会話をしていれば下駄箱についてしまった。
「校内では使わないのだな、それは」
『ええ、さすがに。しかし元の目線になってしまうの少し寂しいです』
「ふっ、やっぱり勝田はそっちの方がしっくりくるな」
頭をわしゃわしゃと撫られました。突然の事で驚いていれば、おいていくぞ、と先に行ってしまわれた。何だったのでしょうか?走って追い付けば、歩幅をわざわざ合わせてくれます、彼はきっと女性から人気があるのでしょう、、
『黒田様、さては女性から人気ですね?』
思った事を言えば目を見開いておられました、何故でしょう、疑問でしかありません。
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サナ - そういえば前卵を割ったら双子さんが二個も出てきたんです!(どうでもいいですよね)すごくこの話面白いです! (2022年12月18日 19時) (レス) @page16 id: 1da0142502 (このIDを非表示/違反報告)
あーゆ - ほんとこのお話好きです!いつも楽しみながら読んでおります。更新、無理せずに頑張ってください(≧∀≦) (2022年9月25日 21時) (レス) @page36 id: 9e0a165efa (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - 初めまして!ひっそりとこのお話を読ませてもらっています!花魁というところに惹かれました!秀吉くんと信長くんと竹中くんとの絡みが見たいです!更新頑張ってください! (2022年9月15日 7時) (レス) @page17 id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話大好きです!!私も上杉くん推しです!!上杉くんとの絡みもっと読みたいです!!更新頑張って下さい!!楽しみに待ってます!! (2022年9月11日 21時) (レス) @page7 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - はじめましてあんずです、、、推しが同じです!頑張ってください! (2022年9月4日 21時) (レス) @page2 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スメナリ | 作成日時:2022年9月4日 19時