魔法の有効期限 4 ページ40
ジュヨンさんに挨拶をして、ジュホン君の車に乗って私の家のマンションまでジュホン君が送ってくれた。
「ジュホン君...ありがとう...そして、明日から頑張ってね」
『先輩も..俺ナシでも頑張ってくださいね(笑)なーんつって...』
ははって笑うジュホン君の笑顔もなんとなく元気がない。
「ほんとだよー...ジュホン君がいないと大変かも(笑)」
『多少俺がいないと無理って思ってほしいくらいッスよ』
今すごく気分がよくて、多分隣人の存在がなかったらジュホン君を誘ってかもしれないって思うほど、今目の前にいるジュホン君がいつもより大人っぽくてかっこよくも見えた。
「何か、成長したね」
『え??そうッスか?』
「姉のような心境...(笑)」
『先輩のおかげっす...』
そういうとジュホン君はすうっと息を吸って下唇を噛んだ。
するとグっと引っ張られて、ジュホン君のスーツの胸元にぽんっと引き寄せられた。
「うわっ...」
『俺以外の人でもちゃんと先輩幸せにしてくれてないといつか奪いにきますから...ちゃんと幸せになってください』
頭をぽんっと撫でられてジュホン君は私から離れた。
顔を少し赤らめて恥ずかしそうだ。
「ジュホン...君...」
『じゃ、失礼します』
ぺこっと私にお辞儀をしてまだエンジンがついたままの車に乗り込み会釈をして車を発進させた。
車の過ぎ去る音と風がどことなく切なさだけ残して私を現実に戻す。
隣人...どうなったんだろ...
スマホを再び開けるも隣人からのメッセージはない。
「はぁ...」
ご飯食べに行くかもしれないって少ししか夜食べてないのに....
「お腹すいてきたな...」
時計は23時になろうとしていた。
連絡がつかない隣人に少し期待していた自分がむなしくなってきて、マンションの扉を開いた。
カバンからマンションの鍵を探す。
「あった、あった」
鍵をさしてくるっと鍵をひねる。
ウィーンと音がして自動ドアが開いた。
いつものように中に入ろうとした瞬間だった。
『ごはん食べてないでしょ?』
鼻にかかる声。
少しか細い。
ふわっと吹く風が連れてくる嗅いだことのある匂い。
くるっと振り向くとそこに見慣れた姿のマスクにメガネをかけた隣人が立っていた。
「ヒョンウォンさん...」
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このみ - すごく面白かったです!最近モンエクペンになったのですが、もっと好きになりました!更新お疲れさまでした!これからも頑張ってください!! (2017年11月12日 11時) (レス) id: 0ab0aad734 (このIDを非表示/違反報告)
おん - 感動をありがとうございましたすっごく面白かったです (2017年9月25日 9時) (レス) id: 7121d0579b (このIDを非表示/違反報告)
まなな - すごく良かったです(泣)すこし自分と重なる部分あったので、共感しぱなしです!!また、違う作品楽しみにしてます(σ≧▽≦)σ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 000918fc8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - あおんさん» こんばんは!モンエク好きになりはじめたばかりだなんて!嬉しいです!モンエク是非もっと好きになってください( ; ; )私なんか好きになりすぎて妄想ヲタクになっちゃいましたから!(笑) (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - めばえさん» こんばんは!嬉しいコメントありがとうございます!blue moon自体お店の名前が思いつかなくてもねくの曲から選んだんですが、結果マッチしていてよかったです☆あと、お褒めの言葉勿体無いことばかりで( ; ; )ありがとうございます! (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうな | 作成日時:2017年7月1日 0時