魔法の有効期限 3 ページ39
ジュホン君はコーラをゆっくり飲み干して、私の話に付き合ってくれた。
仕事をしてて嫌な事とか楽しいって思った事とかをたくさん話した。
「...って私ばっか話してる(笑)ごめん」
『いいんスよ』
何だかんだ私のモヒートは3杯目。
最初のお店のビールもきいてちょっといい気分だ。
「ジュホン君はやっぱりすごーーーーく優しいね...」
『褒めないでくださいよ』
「何で?」
『先輩の彼氏になれるわけでもないし、うれしくないッス』
少し切なそうに視線を逸らすから酔っぱらった脳も少し冷静になってしまう。
「あ...ごめん...私ってば...」
『いや、すいません...』
しばらく放っておいたスマホをジュホン君がコーラをぼーっと眺めてる隙に見た。
隣人からの新しいメッセージはない。
時計はもう22時になろうとしていて、ごはん食べようって言っていたわりには連絡がなくて少しすっぽかされたのかなって寂しくなってしまいそうだった。
『先輩、俺明日次のとこの初日だからそろそろ帰ろうかなって思います...』
「あ、そっか。オッケー...じゃあ私も帰ろうかな...」
ジュヨンさんに会計してくださいって伝えて財布を探した。
「ジュホン君、ここ私出すから...」
『いや、いいッスよ、自分のくらい出します。無理言って連れてきてもらったし...』
「無理してないから...大丈夫だから...」
どこかでも吐いてるそのセリフ。
傷ついてない、大丈夫だから...。
『先輩、そういう強がり...ちゃんと見つけてくれる人と幸せになってくれなきゃ..俺失恋損なんでよろしくお願いしますね』
「えっ...」
ジュホン君は私が財布をモタモタ探してる間にスマートに会計を済ませた。
「ちょ...ジュヨンさん...私のさっきのいくらですか?」
『彼がそう言ってるんだ。甘えとけば?そしてその言葉俺もそう思う』
にこっと笑ってジュヨンさんは何かを悟ったかのようにコクンと頷いた。
『ですよねー?じゃ、送るんで帰りましょ』
ジュホン君に背中を押されてblue moonの出入り口に向かった。
『今日ヒョンウォナは?』
ぼそっとジュホン君に聞こえないようにジュヨンさんが私に尋ねてきた。
「し...知らないです...」
『そう...』
「何か聞いてますか?」
『俺はジウォンの話しか聞いてないんだ...』
びっくりした。ジュヨンさんがそことつながっていて。
『多分ジウォンとどうこうはならないだろう...シウの事が心配だな...』
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このみ - すごく面白かったです!最近モンエクペンになったのですが、もっと好きになりました!更新お疲れさまでした!これからも頑張ってください!! (2017年11月12日 11時) (レス) id: 0ab0aad734 (このIDを非表示/違反報告)
おん - 感動をありがとうございましたすっごく面白かったです (2017年9月25日 9時) (レス) id: 7121d0579b (このIDを非表示/違反報告)
まなな - すごく良かったです(泣)すこし自分と重なる部分あったので、共感しぱなしです!!また、違う作品楽しみにしてます(σ≧▽≦)σ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 000918fc8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - あおんさん» こんばんは!モンエク好きになりはじめたばかりだなんて!嬉しいです!モンエク是非もっと好きになってください( ; ; )私なんか好きになりすぎて妄想ヲタクになっちゃいましたから!(笑) (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - めばえさん» こんばんは!嬉しいコメントありがとうございます!blue moon自体お店の名前が思いつかなくてもねくの曲から選んだんですが、結果マッチしていてよかったです☆あと、お褒めの言葉勿体無いことばかりで( ; ; )ありがとうございます! (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうな | 作成日時:2017年7月1日 0時