魔法の有効期限 2 ページ38
Aside-
「お疲れ様でしたー」
予定通り仕事を終わらせてジュホン君と向かうのはblue moon。
『こんな裏路地にあるんスか??』
「そうだよ」
軽くオフィスの近く他のメンバーもジュホン君の送別会と題して食事をして...二人でここに来た。
ジュヨンさんに変に思われないか心配だったけど、まぁジュホン君とはそういうつもりもないし大丈夫か...。
重い扉をギィッと開けると相変わらず暗い照明の中やや狭い店内にはお客さんはすでに何人かいた。
『いらっしゃい』
にっこりと笑うジュヨンさんにぺこっと会釈をしてカウンター席に進んだ。
『ん?こちらは?』
「あ、会社の後輩です...明日から異動で...」
おしぼりを渡しながらジュヨンさんはジュホン君に会釈をした。
『へぇ。かっこいいから彼氏かなって思っちゃったよ』
気まず...
『だったらイイんですけどね〜ははっ』
ジュホン君が軽く笑い飛ばしてちょっと重くなった空気は柔らかくなった。
バースツールに腰かけて、ジュホン君はコーラ、私はやっぱりモヒートを注文した。
『何スか?モヒートって...』
「ジュホン君も車じゃなかったら飲んでよかったのに...おいしいよ」
きょとんとするジュホン君にスマホを出して検索して見せてあげた。
『ミントが入ってるんスね...』
その時だった。
ピコッ
画面の一番上に気まずく表示されたのは隣人からのメッセージだった。
”今どこ?”
『探されてません?(笑)』
「あ...そだね...」
ちょうどコースターにジュヨンさんが注文したドリンクをもってきた。
気まずくて一旦スマホをテーブルに伏せて置いた。
『いいんスか、返事しなくて』
「う...うん...」
ほんとは今すぐしたい。
今blue moonだよって。
『上の空になられるよりはしてくれる方がいいんスけど...』
ジュホン君がそうつぶやいた。
確かに...。
「わかった...」
スマホを再び手にとってメッセージを入れた。
”今blue moonです”
送ったメッセージはすぐには既読はつかなかった。
また一旦スマホを伏せてテーブルに置いた。
『先輩、違う業態行ってもたまに飯、行ってくださいね』
「もちろん」
『先輩と仕事した時間魔法みたいだったなぁ』
「魔法?」
モヒートの氷がカランと揺れる。
『はい、何か毎日スピード感があって充実してる...そんな感じでした』
「それ褒めてんの?」
『もちろん!ありがとうございます』
451人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このみ - すごく面白かったです!最近モンエクペンになったのですが、もっと好きになりました!更新お疲れさまでした!これからも頑張ってください!! (2017年11月12日 11時) (レス) id: 0ab0aad734 (このIDを非表示/違反報告)
おん - 感動をありがとうございましたすっごく面白かったです (2017年9月25日 9時) (レス) id: 7121d0579b (このIDを非表示/違反報告)
まなな - すごく良かったです(泣)すこし自分と重なる部分あったので、共感しぱなしです!!また、違う作品楽しみにしてます(σ≧▽≦)σ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 000918fc8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - あおんさん» こんばんは!モンエク好きになりはじめたばかりだなんて!嬉しいです!モンエク是非もっと好きになってください( ; ; )私なんか好きになりすぎて妄想ヲタクになっちゃいましたから!(笑) (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - めばえさん» こんばんは!嬉しいコメントありがとうございます!blue moon自体お店の名前が思いつかなくてもねくの曲から選んだんですが、結果マッチしていてよかったです☆あと、お褒めの言葉勿体無いことばかりで( ; ; )ありがとうございます! (2017年9月23日 0時) (レス) id: 8f19cb71fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうな | 作成日時:2017年7月1日 0時