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「 北山、さん .. 」




「 ここの店の名前知ってる ? 」




「 え 、 と セグ.. なんでしたっけ 」




「 Segreto イタリア語で 秘密っていう意味 」





そういいながら 絡めた指を解いて




私の指輪に触れる北山さん





「 苦しいなら 忘れちゃえばいいんじゃない? 」




「 え? 」




「 浮気されて悲しいなら 浮気し返しちゃえば? 」




「 なにいって、、」




「 んふ 、 だめ? 」




「 そんなの 最低じゃないですか .. 」




「 そ、俺最低だから 利用していいよ おねーさん 」









再び指を絡めて 笑いかけてくる北山さん


わけが、わからない





「 そんなことするわけ ..」


「 おねーさん こっちみて 」





何故か 、 逆らえない





「 名前なんていうの? 」



「 .. A 」



「 ふーん A 」





ドキン ッ ...



名前を呼ばれて また胸が高鳴る



さっきであった知らない人




おかしい、 こんなの



わかってる わかってるのに 、









「 ねぇ だめ? 」



「 ちょっと ...」



「 だめなら拒否していいよ? 」








近づいてくる顔から 逃げられない








「 ねぇ、いいの? 拒否しなくて」






頭の中で危険信号が鳴り響く



はやく、にげてって







「 ..A 」



優しく名前を呼ばれたら




ただただ北山さんを見つめ返すことしかできない






お酒のせいで 顔が、あつい





「 ..っは 、 なに その顔 誘ってんの ? 」





顔の距離は あとすこし





「 避けねぇ ってことは .. もう知らねぇからな 」









ふと 、


太ちゃんの笑顔がよぎる









「 .. まっ ..て !! やっぱり 、」








北山さんの胸を押して 遠ざける




北山さんの顔が 見れない




「 やっぱり ? 」



「 だめ、だよ こんなの ...」









あぁ、もう









いとも簡単に 引き寄せられる









「 .. だめじゃないよ 」








そういって









塞がれた唇









「 俺と秘密の カクシゴト はじめよっか 」









交わしたキスは ほんのり ジンの香り








そのあとの記憶は 、 ない









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作者名:ゆあむ。 | 作成日時:2018年7月17日 23時

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