Segreto (ページ4)

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side K

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「ねぇー .. もぉ行っちゃうのぉ？」

甘ったるい語尾の伸びた声

わざとらしい上目遣い

それ可愛いと思ってやってんの？

「るせぇな .. ヤリ終わったら帰るっつってんだろ？」

床に散らばった洋服をほら、と女に渡して

帰る支度を整える

「わかったよぉ .. またシようね？」

胸を押し付けて喋りかけてくるけど

たいして胸もねぇし顔も別にって感じだし

まずこいつ名前なんだっけ？

「あーはいはいまた連絡するねー」

女なんてみーんな一緒

ちょっと優しくすれば誰にでもすぐ尻尾ふって

優しく抱いてやればコロッと落ちて

ちょっと冷たくすれば俺から離れられなくなる

「あー今日はどーすっかなぁ」

スマホの連絡先に沢山入ってる女の連絡先みるけど

こいつ先週ヤった奴だっけ？

あれ、この子だったかな

あ？この子誰だ？

なーんてどれもこれもパッとしない

今日は久々に一人で飲むことに決めて

幼馴染がバーテンダーをしてるBAR

Segreto に行くことにした

おー相変わらず空いてんねぇ

この隠れ家的な雰囲気がたまらなく好きなんだよね

「あれ、きたみつじゃん」

「よー二階堂相変わらず空いてんねぇ」

「はぁ？冷やかしならおかえりくださーい」

「ばーか褒めてんだよいつものちょーだい」

もーなんなの !!ってぷりぷりしながら

酒をつくる二階堂はちょっとかっこいい

カワウソみたいな顔してるけど (

「はい、ジントニックね」

「はいどーも」

んーやっぱ二階堂のつくる酒美味いねぇ

あ、やべトイレいきてぇ

「カワウソちゃんトイレかりまーす」

「誰がカワウソじゃ !! 」

おーやべ漏れる漏れる

なんとか間に合ってギリギリセーフ

戻って一人飲み再開しよーって思ったんだけど

見つけちゃったんだよね

さっきまで俺が飲んでた席の隣の隣で

髪の長い綺麗な女の人が

俯きながら泣いてるとこ

こりゃ声かけるしかないでしょっ

「おねーさん泣いてんの？」

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