Happy Birthday Izana・〈番外編〉 ページ47
「Aちゃん!誘ってくるなんて珍しーじゃん」
『うん!久しぶり』
小さく手を振るこの人は、イザナくんのお友達の蘭くん。
街中のお洒落なカフェで紅茶を飲んでいた所に丁度来た。
「乗り換えるとしても俺は近場過ぎねぇ?」
『ちょ、違うよ!そういうことで呼び出したんじゃないの。』
私の言葉に、彼はきょとんとしている。
確かに今日はかなり服装にも気遣った。
けれど、それは“カリスマ兄弟”とお茶を飲むのに部屋着なのは可笑しいかな、と思っただけで…
『…ほら、30日にイザナくんの誕生日があるの。
だから、お誕生日会のお手伝いをして欲しいなぁ…って!』
「___そゆこと」
やっと意味が分かったらしく、蘭くんの表情がパッと明るくなった。
とりあえず私も一安心。
「じゃあさ、竜胆と鶴蝶にも連絡入れとこっか?
きっと人が多い方があいつも喜ぶと思うし…」
『良いね、ありがとう!』
「うんうん。けどイザナ以外の男に優しくしちゃ駄目だよ?」
気遣いも出来て、頼りがいがある。
そんな蘭くんの事だから、きっと可愛い彼女でもいるんだよね。
『そういえば、私とお茶して大丈夫だったの?』
「あー大丈夫。俺彼女とか作らない主義だから笑」
_____
蘭くんと別れ、カフェを出た後に“ある人”に電話を掛けた。
お掛けになった電話は 電波の届かない場所にあるか______
…電源、切ってるのかな。家に帰ってから掛け直そう。
そう思って携帯をカバンにしまった直後、着信音が耳に届いた。
『イザナくん____』
「A。ごめん、電源切ってた」
電話の向こうからは、微かにエアーポンプの音がポコポコと聞こえてくる。
ベタにエサをやっていたのかな、と思いながらも彼から電話が掛かってきたことに少しドキドキとしていた。
『あのさ、30日って空いてる…かな。私の部屋に来てほしいの』
「ん、空いてる。お前ひとり?」
『ううん、たくさん来るよ。楽しみにしていてね!』
その一言を言った後、ありがとう、と静かに呟く。
電話越しでも彼のぬくもりが伝わってきたからか、何だかホッとして泣きそうになった。
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マンさん» ありがとうございます!楽しみにして下さるなんて嬉しいです(*‘ω‘ *)他のお話も時間があるときに更新していこうと思ってますので、是非よろしくお願いします!続編も近々上げる予定ですので、これからも頑張って続けます…! (2022年9月3日 22時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン - すいません。見るの遅くなりました!凄く良かったです!ずっと続きを楽しみにしていたので見れてうれしいです!本当に大好きです!ほかのお話も見させていただきます!これからも頑張ってください! (2022年9月3日 14時) (レス) @page48 id: b028cbeeeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!好きーーーーーーのお言葉嬉しいです(*ノωノ)あともう少しで続編作りますのでお楽しみに!頑張ります…! (2022年8月27日 11時) (レス) @page46 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - ちょっと、急ぎの用事があって時間がないので、感想を短くまとめます。 すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! これからも頑張ってください! (2022年8月26日 23時) (レス) @page46 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!確かに依存してますね…。実はもうオチは決めているのですが、パート3を作らなければ完結できそうにありません(^-^;更新頑張ります! (2022年8月21日 14時) (レス) @page44 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあめ | 作成日時:2022年4月27日 21時