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解放されたと思えば、今度はTシャツの裾をめくられて身体を倒された。
お腹に加え、下着が少しだけ見えてしまい、言葉では表せない思いが じりじり と襲う。
『…恥ずかしいよ』
けれど、イザナくんは言葉を発しない
満足そうな表情でこっちを見てくるだけで、いつものように優しくしてくれない…
その時、腰あたりに激痛が走った。
『いた……い』
「__ちょっと強くやりすぎたかもしんねぇな」
少し時間が経ったとき、理解できた。
彼に噛まれたんだ、と。
『これって…キスマーク』
私の言葉に、まだイザナくんは黙ったまま。
___でも、何でだろう。前まではただの友達だったのに…
いつの間にかこんなことをする間柄になってしまっている。
私たちが“大人”になってしまう日は、そう遠くはないのかもしれない。
_____
翌日
今日、母が出張から帰ってくるんだっけ。家にいなかったら心配させちゃうかもしれない。
メモ書きを残し、蹴飛ばしたブランケットをまだ眠る彼に掛け直してシセツを後にした。
・・・・
家に着いたけれど、私以外まだ誰も居ない。
『ふぅ…良かった』
と一安心するも束の間、「ただいまー」と母が帰宅してきたのだ。
『お母さん。おかえり』
荷物を机に降ろすなり、母は持っていた紙袋から何かを取り出した。
「Aちゃんにお土産買ってきたの」
母はキャリアウーマンというイメージが強い。
私が生まれても父と共に夜遅くまで働き、私もずっと保育園に預けられていた。
幼いころから“どうせ私の事なんか…”と思う事はしょっちゅうで…
そんな人の口から“お土産”という言葉が出てきたのが少し意外だった。
「開けてみて」と促されたので、そっと包装を開ける。
その中身は口紅だった。
「出張で東京まで行ったんだけどね、雑貨屋で見つけたの」
『…うん、ありがと。でも口紅なんか
ふふ、と彼女はにこやかに笑う。
「勉強第一だけどちょっとした息抜きに…って思って。ほら、好きな男の子とかいないの?」
…そうだった、まだイザナくんの事言ってないんだった。
けど、休日に会うときとかに塗ってみようかな。
昨日の出来事も相まって、私はさらに彼への想いが高まったのだった。
_____
最近イチャイチャばかりなので日常回増やそうと思います!
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マンさん» ありがとうございます!楽しみにして下さるなんて嬉しいです(*‘ω‘ *)他のお話も時間があるときに更新していこうと思ってますので、是非よろしくお願いします!続編も近々上げる予定ですので、これからも頑張って続けます…! (2022年9月3日 22時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン - すいません。見るの遅くなりました!凄く良かったです!ずっと続きを楽しみにしていたので見れてうれしいです!本当に大好きです!ほかのお話も見させていただきます!これからも頑張ってください! (2022年9月3日 14時) (レス) @page48 id: b028cbeeeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!好きーーーーーーのお言葉嬉しいです(*ノωノ)あともう少しで続編作りますのでお楽しみに!頑張ります…! (2022年8月27日 11時) (レス) @page46 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - ちょっと、急ぎの用事があって時間がないので、感想を短くまとめます。 すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! これからも頑張ってください! (2022年8月26日 23時) (レス) @page46 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!確かに依存してますね…。実はもうオチは決めているのですが、パート3を作らなければ完結できそうにありません(^-^;更新頑張ります! (2022年8月21日 14時) (レス) @page44 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあめ | 作成日時:2022年4月27日 21時