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時間は経ち幹部たちがぽつぽつとアジトに集まり始めたようだった。
ｺﾝｺﾝ
『はーい』
「オイA書類終わってっか？」
『ん、そこにまとめてあるよ。』
どうやら春が書類を取りに来たようだった。
ドカッとなんの遠慮もなく私のベッドに座り書類に目を通す春。ほんとに綺麗な顔してる。
鏡越しに春をチラチラと見ながら私はメイクをする。
今日は竜胆とパーティーに潜入する任務があるからだ。
「A、ありがとな。」
ボソッと言って彼は部屋を出ていった。
私は驚いてメイクブラシを落としてしまった。
『春ってありがとうって言葉つかえるのね、、』
そうボヤきながら真っ赤な紅を塗り私も部屋を出た。
「なぁ〜九井。」
「なんだよ」
今日のAの任務竜胆じゃなくて俺じゃだめなわけ〜？？と灰谷蘭が言い出す。
「はぁ、お前はその時間三途と別の取引だ。」
心底面倒くさそうに九井は言う。
「ちぇ〜、綺麗にメイクしたAとパーティーとかずるすぎねぇ？りんどー？？」
「今回は譲らねぇよ兄貴」
「オイ灰谷弟、今日の任務Aの護衛役だが、アイツは武器もてねぇんだからへますんじゃねぇぞ」
「わかってる」
『なぁに、みんなでなんのお話してるの？』
「A〜、今日もかわいいな〜♡任務終わったら竜胆とそのまま家こいよ〜？？」
はいはい仕事片付いたらねと軽く流しながら今日の任務の詳細をはじめと再確認する。
雑談をしているようにも見えるが、武器の調整をしたりそれぞれの任務について話し合っていたりと意外とみんなちゃんと仕事しているのだ。マイキーに殺.されるから。
『じゃあ竜胆、時間通りにお願いね』
「ん、A。」
『どうしたの？』
「ドレス、新しくしたんだな。すっげぇ似合ってる」
『ふふ、ありがとう竜胆。』
前着てたはじめが買ってくれたドレスも凄く気に入ってたのに、前にヤった社長に破かれたのよ。だから新調したの！とにこやかに話すAだが、俺は若干イラついた。
「そいつ誰だ？」
『ん？あぁお得意様だし、財布の紐が緩いからたまに接待してるだけよ。』
それはAにしか出来ない仕事だから余計にイラつく。クソが、金搾り取って用がなくなったら絶対殺.す。
「りんど〜、顔が怖ぇぞ〜♡」と蘭がニヤニヤしながら竜胆の肩に手を回す。
「チッ、やめろよ兄貴。別にそんなんじゃねぇから」
「俺の弟は素直じゃねぇなぁ〜？」
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作者名：ユナ | 作成日時：2022年8月31日 3時
