愛を教えてくれてありがとう (ページ12)

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「なぁ兄ちゃん」

「どうした〜？」

1匹もネズミを逃すまいと幹部たちが囲み仕留めていく。

「A大丈夫だよな。なんか嫌な予感すんだよ」

「Aはそんなやわじゃねぇよ」

パァン！！！

この特徴的な音、Aが使ってたチャカ

「竜胆行けよ、ここは兄ちゃんに任せろ〜？」

油断した。家族の事で同様していたのか1発で仕留めれなかった。

ポタポタと血が流れでる。私の腹部に刺さっている短刀。

「桜庭もね、これで殺.したんだぁ」

「まさか、ふふ、娘も殺.せるとはね！」

『クソ野郎が。』

内臓を破っているのか出血の量が尋常ではない。
目がチカチカする。私のチャカは地面にある。どうする。私が死んだらここで得た情報が梵天に落とせない。

『確かに私は桜庭Aよ。けど今はあの時みたいにクローゼットで震えて見てるだけの女の子じゃないのよ？』

私は震える手で腰に隠していたサバイバルナイフを男の心臓に突き立てる。

『女の子って秘密が多いものなのよ』

あぁ、フラフラする血が足りない。父さん、母さん、お兄ちゃん、、仇とったよ。私は、、たくさん殺.しちゃったからみんなのところには行けない。。ごめんね。

「A！！！」

『り、んど、、』

「おい、嘘だろ。」

一面が赤の海。敵のボスのものだと思いたいがAの腹部を貫く短刀が物語る。

その時九井から連絡が入る「終わった」と。

「A…絶対ぇに助けてやるから。死なせねぇから、だから諦めないでくれ。。。」

『りん、どう、、好き、』

「あぁ、俺も好きだよｯだから、俺をおいて逝くなｯ」

『ありがと、う、竜胆。』

『愛を、、教えて、くれて、、』

『ありが、とう、、』

そう言って微笑むAは今にも消えてしまいそうだった。

「くそっ、なんで止まらねぇんだよ！！！」

止血をしているが止まらない血。
アジトに闇医者を呼んでおけと九井には連絡してある。でも、これじゃあ、、間に合わない、、

「くそがっ」

Aを抱えながら竜胆は走って蘭が待っている車へと向かう。お願いだ、死なないでくれ、、

「A、、」

竜胆はまだかすかに熱を感じる手を握って名前を呼び続けた。