15年分の愛を君に [刀剣乱舞]〜鶴丸国永〜

4年目〜サラリーマン終了〜 ページ10

---4年目---
「………ん、今日もできたぜ」
いつものように、あの子へのぽえむを書いた。









______あの日の後、沙織さんは実際に家に来た。
お互いの仕事の話や、伽羅坊が大学に受かって順調に過ごしているやら、光忠のカフェのメニューは相変わらず良いものばかりだとか………
そんな、ごくありふれた話ばかりした。


………あ、mixiのことも言ったぞ！本当にカンストしていると驚いていたな！！









だけど、



どんなに今が幸せでも、あの子に______『主』にこの驚きが届かないなら意味がない。
(今の人間としての生活も良いものなんだが………)


思い出してもらえないというのも、中々悲しいものである。









______ふと、今日も出来たものを投稿しようとして、思いついた。

(他のものにも投稿してみれば………あの子も気づいて何か反応するんじゃないか？)
パッと本棚を見てみると、まるで『投稿してください』と言わんばかりに、ぽえむなどのつぶやきを投稿できる雑誌があった。


(何てご都合主義なんだ！！………よし、投稿してやろう！！)
会社に行く前に、寄る所ができた。









______会社での鶴丸の働きぶりはとても凄く、平社員であるのがおかしいぐらいだったが、あまりにも完璧すぎる働きに対する嫉妬と鶴丸本人が役職をあまり望んでいないため、役職を与えられることはなかった。

だから、鶴丸も仕事を特別楽しんでしているわけではないのだが、この日の鶴丸が仕事中あまりにも楽しそうだったため、会社では少し話題になった。




「あの鶴丸が………いつもに増して上機嫌だぞ！」

「これは………何かが起こるぜ！」

様々な噂が飛び交ったが、
実際は………………









(うーん、あの子は気づいてくれるだろうか？)
鶴丸はただただ、『主』に驚きを与えたいだけだった！！

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