検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:10,304 hit

4年目〜サラリーマン終了〜2 ページ11

数日後______








「………おお!早速載っているではないか!」
この前の雑誌を開いてみると、俺の書いたぽえむがどうやら入賞(?)したらしい。




(ふっふっふ………これで、あの子も何かに気づくんじゃないか?)









しかし、あの子から反応がくることはなかった。



また数日後______









「光忠〜」
「はいはい、またあの子のこと?」
俺は、今日も光忠のカフェに来ている。



「あの雑誌を見つけるたびに投稿しているんだが………驚く程反応がない!!」
「そりゃぁ………そういう雑誌に投稿する時って本当の名前を使えないでしょ?だから気づかないのも当然だよ」
「そうか←」
「………ちなみに、鶴さんはなんて名前で投稿しているの?」
「びっくり鶴爺←」
「え?←」



「……… びっくり鶴爺」
「………それは、気づかないね!」
「はあぁ〜〜〜」


少し心が痛んできた。光忠の入れたコーヒーをグイッと飲む。

温かいのに苦い味が、俺の心に染み込んだ。









「………なんかテレビでも見ようか?」
落ち込んでいる俺を気遣ってか、光忠がテレビをつけてくれた。
………普段は『テレビは雰囲気が合わないから』なんて言ってつけないくせに。

逆を言えば、それだけ俺を気遣ってくれているんだ。



「………仲間っていいな!光忠!」
「んー?そうだね、鶴さん」


適当につけてみたのはニュース番組。
まぁ、特別面白いわけじゃないが、何も考えずに見れるから今は一番いいかもしれない。








事件、スポーツ、スキャンダル………様々な情報が流れる中、ある内容が流れた。







「続いては、今流行りのものです!





 今、『tubuyaki』という雑誌で、『びっくり鶴爺』さんという方の書いたポエムが、凄く反響を呼んでいるそうです。想い人への思いを書いたポエムが『面白いのに切ない!』『笑えるのに何故か泣ける!』と絶賛されています。
 『tubuyaki』によりますと、近日ポエム集の出版もするそうです」









「「………」」

テレビに映るスーツの女性が告げる。









「「えぇーーーーーーーーーーー!!!???」」









______次の日、本当にtubuyakiの方から電話がかかってきた。




『ポエム集を出すことになった。なんなら、今後もポエムを書くためにうちで働いてみないか?』

このような内容だった。









その言葉をきっかけに、俺はサラリーマンを辞めた。

5年目〜プロポエマーになりました………が〜→←4年目〜サラリーマン終了〜


ラッキーアイテム

燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。