4年目〜サラリーマン終了〜2 ページ11
数日後______
「………おお!早速載っているではないか!」
この前の雑誌を開いてみると、俺の書いたぽえむがどうやら入賞(?)したらしい。
(ふっふっふ………これで、あの子も何かに気づくんじゃないか?)
しかし、あの子から反応がくることはなかった。
また数日後______
「光忠〜」
「はいはい、またあの子のこと?」
俺は、今日も光忠のカフェに来ている。
「あの雑誌を見つけるたびに投稿しているんだが………驚く程反応がない!!」
「そりゃぁ………そういう雑誌に投稿する時って本当の名前を使えないでしょ?だから気づかないのも当然だよ」
「そうか←」
「………ちなみに、鶴さんはなんて名前で投稿しているの?」
「びっくり鶴爺←」
「え?←」
「……… びっくり鶴爺」
「………それは、気づかないね!」
「はあぁ〜〜〜」
少し心が痛んできた。光忠の入れたコーヒーをグイッと飲む。
温かいのに苦い味が、俺の心に染み込んだ。
「………なんかテレビでも見ようか?」
落ち込んでいる俺を気遣ってか、光忠がテレビをつけてくれた。
………普段は『テレビは雰囲気が合わないから』なんて言ってつけないくせに。
逆を言えば、それだけ俺を気遣ってくれているんだ。
「………仲間っていいな!光忠!」
「んー?そうだね、鶴さん」
適当につけてみたのはニュース番組。
まぁ、特別面白いわけじゃないが、何も考えずに見れるから今は一番いいかもしれない。
事件、スポーツ、スキャンダル………様々な情報が流れる中、ある内容が流れた。
「続いては、今流行りのものです!
今、『tubuyaki』という雑誌で、『びっくり鶴爺』さんという方の書いたポエムが、凄く反響を呼んでいるそうです。想い人への思いを書いたポエムが『面白いのに切ない!』『笑えるのに何故か泣ける!』と絶賛されています。
『tubuyaki』によりますと、近日ポエム集の出版もするそうです」
「「………」」
テレビに映るスーツの女性が告げる。
「「えぇーーーーーーーーーーー!!!???」」
______次の日、本当にtubuyakiの方から電話がかかってきた。
『ポエム集を出すことになった。なんなら、今後もポエムを書くためにうちで働いてみないか?』
このような内容だった。
その言葉をきっかけに、俺はサラリーマンを辞めた。
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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」
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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時