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夢と記憶 ページ25

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キキーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!









______また、目が覚めた。



ただ、今までと違ったのは、無意識ではなく音で目覚めた。









音の正体は、恐らく車のブレーキ音。







目の前には電柱に衝突した車の残骸があった。









______何故か、今までとは違うものを感じる。




今までの夢は記憶にない夢ばかりだったと思う。

ただ、









今回の夢は何故かやけに身に覚えがあった。



(何でだ………?)









夢と分かっているからなのか、周りで騒ぐ人たちがいても冷静でいられた。





「事故だ」だの「誰が轢かれたか」だの騒ぐ人たちの声。









その中で、ある言葉が耳に入った。









  「若い女の子が轢かれたぞ!!!」








______ドクン







その言葉を聞いた時、嫌な予感がした。





恐る恐る目の前の惨状に目を向ける。









「………………」









「………………あぁ、」









「そういうことか」









夢は、自分の記憶からつくられるらしいと聞いたことを思い出した。






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「………………!!」



目が覚めた。





今度は、現実だった。







「………マジかよ」

汗と息切れが酷かったが、今はそんなことを気にしている場合じゃない気がした。









(………今は、午前四時か)


「………………」









「すまない。光忠、伽羅坊、沙織さん、………『主』」






俺は静かに部屋を出た。









……………………………………………………

……………………………………

………………………




(すまない皆。俺は長い間、ずっと逃げていたようだ)




全てを知り、全てが戻った俺は、あてもなく走った。







この体になってついに四十年目。




お世話になったこの街を走り抜けるには少しキツイ歳だったが、

あの頃の気持ちがあるからか、足どりは軽かった。









何年間も逃げて逃げて、たどり着いたこの道。









「………ここだったんだな」








そして、『今日』が始まった。

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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」


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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時

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