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夢を見る ページ24

鶴丸side




夢を見た


…………………………………………………

…………………………

…………









(………ここは、どこだ?)



パッと見ると、そこは一面の花畑にどこまでも続く青い空。



天国があるならばこんなところなんだろう、そう思った。









「………おや?」



しばらく何の意味もなく歩いていると、遠くに人が見えた。









「………………!?」

近づいてみた時、心臓が止まるかと思った。









「………A!!」

そこには何故かあの子がいて、俺を見て静かに微笑んでいた。







いてもたってもいられなくて駆け寄る。

その白く細い手を掴んで、黒く長く綺麗な髪に触れたくて、




でも、









『 』




「………え?」





何かを言い残してきみは消えた









「どうして、どうして………!?何故、届かないんだ!?」


消えたきみにむかってただただ叫ぶ。

せっかくきみを見ることができたのに、どうして俺は何もできない?







(………そうか。きっとこれは夢なのか………?)



そう思うとなんだか馬鹿らしくなってきた。





きっと、光忠があんな風に話をしたからこんな夢を見ているんだ。






何だか変な感じがして、俺は強く目を閉じた。









………………………………………………………………

…………………………………………

…………………









______明るい光を感じる。









(………何で?)



目を開けると、今度は和を感じるような大きめの建物が見えた。

俺は、庭のようなところにいて、







「………うわっ!?」







真っ白な戦闘装束に包まれ、刀を持っていた。









(………何だ何だこの夢は!?刀なんて、ちょっと物騒じゃないか!?)



1人でアワアワしていると、









「ふふっ、どうしたの?」









鈴のように可憐な声が耳を通った。









驚き、振り向いてみると、









「………A!?」





何故か、またあの子がいる。









驚いて固まったままの俺を、彼女はまた静かに微笑みながら見ている。





______何となく、嫌な予感がする。









そう思った途端、彼女はまた消えていく。





ゆっくり、ゆっくりと









「………どうして、触れることができない」



夢なのに、ちっとも楽しくない。









今度こそと、俺は重たい気持ちのまま目を閉じた。

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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」


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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時

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