12年目も13年目も〜満たして、それでも〜 ページ22
---12年目---
光忠の元で暮らし始めて1年が経った。
「以前のように接してほしい」とのことだったので、光忠さんのことは「光忠」、
大倶利伽羅のことは「伽羅坊」………
………って、
「『伽羅坊』ってなんだ伽羅坊って←」
「え、でも鶴さんそんな風に呼んでいたよ?」
「………そうなのか」
なんともまあ、不思議な呼び方をするもんだと我ながら思った。
でも、
しばらくそう呼んでいくと不思議と馴染む。
(本当にそう呼んでいたんだなぁ………)
変な話だが、そう思った。
______________________________________
---13年目---
まだ記憶は戻ってこない。
今日、病院に行った。
「榊田沙織さん」という、俺が目を覚ました時にいた看護師と出会った。
中々の美人で優しい人だったが、俺は何故か心惹かれなかった。
記憶なんてないはずなのに、心のどこかに『あの子』がずっといる。
そんな俺には、あの子しかいなかった。
今、俺の周りには光忠がいる。
伽羅坊がいる。
沙織さんみたいに優しい人もいる。
なのに、
満たされない。
あの子がそれでも好きだった。
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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね!」
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笑羽 - 梅歌さん» コメントありがとうございます!!ログインできました(*^_^*)更新頑張りますよ〜 (2020年5月8日 15時) (レス) id: 0e96abb413 (このIDを非表示/違反報告)
梅歌(プロフ) - こんにちはっ!これはあの曲ですな(名前出さないけど)!ログインできました?更新頑張ってください( ˙-˙ )! (2020年5月8日 13時) (レス) id: 5c54cadbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笑羽 | 作成日時:2020年2月16日 18時