15年分の愛を君に [刀剣乱舞]〜鶴丸国永〜

5年目〜プロポエマーになりました………が〜 ページ12

---5年目---


「あのっ、『びっくり鶴爺』さんのポエム集読みました！特に一番最後のポエムが好きで、どんな人がこんなに素敵な作品を書いているんだろうって思っていたんですけど………
凄くカッコイイですね！これからも応援します！！」
「あっはは、ありがとう。新鮮な驚きを与えられるよう、これからも頑張るぜ」

そう言って握手を交わす。
その時に笑ってやると、ファンの人は大抵喜ぶ。





正式にポエマーになり早一年。
俺のぽえむは中々人気らしく、今もこうやって握手会やらサイン会やら色々やっている。








______ただ、
俺のぽえむは若い女性に特に人気らしく、この握手会も若い女子が多い。





(これは驚きだぜ………)
困ったことに、皆『ひじきが生えた大根』程度にしか見えないのだ。

光忠や伽羅坊、沙織さんはもちろん、あの子がそんな風に見えたことなんてない。


(これは………俺が一途なだけだな！うん！←)
そう自分に言い聞かせた。









______しかし、
ここまでしてもあの子は何も反応を示さない。







だが、ここで諦めるような俺ではない。
どんなに長い時間、あの子から反応がないままこの『人生』が終わろうとも






『こんなに長い間俺を待たせるなんて、驚きだぜ『主』！』






______なんて言って、天国からあの子の元へ行ってやろうか。




それとも、もし反応を示したのなら






『どうだ『主』、驚いたか？』






______なんて、あの頃のようにしてみるのも面白い。









そんなことを考えながら、俺はファンの人たちと握手を交わした。

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燭「赤いリップだよ。格好良く決めたいよね！」

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