もしも彼が謝りに来たら（OCTAVINELLE） ページ11
Azul Ashengrotto
「僕のことなんか何もわかってないくせに！
放っておいてください！」
いや、わかってないのは僕だった。
こんなことを言われれば、
誰だって傷つくに決まってる。
それなのに、怒りに任せて言うだなんて。
最低、それ以外に言いようは無い。
悪いのは僕なのに、
彼女はただ僕を心配してくれただけなのに。
彼女はごめんなさいと呟くと、
悲しそうに笑った。
涙が溢れ出てくる、
彼女にこんな顔をさせてしまった。
大切にすると、誓ったのに。
「Aさ……ご、ごめんなさ…
僕、もう無茶しませんから……
ちゃんと言うこと聞くから…
やだ……嫌いにならないで……」
Jade Leech
「もう結構です。」
初めはそう、ちょっとした
可愛らしい小競り合いだった気がします。
僕がちょっとだけあの二人に嫉妬して
彼女が僕とフロイドたちの関係と
同じだと言ってきて。
いや、でも僕たちは同性ですけど、
Aさんと彼らとでは性別が違うじゃないですか。
男女間の友情は成立するかなんて
壮大なテーマで話し合う気はありませんけど
少なくとも恋人なんですから
やっぱり嫉妬はするんですよ。
ただ、少し言いすぎた気もします。
瞳に涙をいっぱい溜めて、
それでも泣くまいとしている彼女を見て
少しだけ、いや、かなり胸が締め付けられた。
「Aさん、僕が言いすぎてしまいました。申し訳ありません。
僕のこと、嫌いになってしまいましたか？」
Floyd Leech
「ハ？Aちゃんなんか嫌いなんだけど。」
これを言ったのが一週間前。
理由？そんなの忘れた。
でも言ったのだけは覚えてる。
それから一回も
Aちゃんと会ってないんだけど。
マジであの子何処に行ったわけ？
無視されんのに腹が立って
彼女の部屋の前で待つこと数時間。
暗くなった頃、漸くAちゃんが帰ってきた。
「何でいるのって……
Aちゃんがオレのこと避けるからじゃん。
会えなかったら、言い過ぎたって謝れねぇし。
ゴメンネ、Aちゃん。」
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朔(プロフ) - 夢ーんらいとさん» ありがとうございます！出し忘れです(´；ω；｀)後ほど上げさせて頂きますm(_ _)m (2020年8月25日 15時) (
レス) id: 2235109fb6 (このIDを非表示/違反報告)
夢ーんらいと(プロフ) - 今回（もしも彼が助けにきたら）はディアソムニアは無しですか？ (2020年8月25日 14時) (レス) id: 955620332c (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - ニコ太郎さん» ドッカンは私も遊びながら入れておりますwそう言って頂けると励みになります。ありがとうございます。 (2020年8月23日 23時) (レス) id: 2235109fb6 (このIDを非表示/違反報告)
ちょうちょ - 書き方変わってる？！あまりみない書き方だったので好きだったのですが…大変だったと思いますしどちらでもすごく語彙力あって好きです！ (2020年8月23日 23時) (レス) id: 7203235967 (このIDを非表示/違反報告)
にーむ - 楽しくてドキドキして一気に読み進めちゃいました！これだけの量を短期間で!?という驚きもあります 今日はいい夢が見られそう...次の更新も楽しみにしていますね！ (2020年8月20日 18時) (レス) id: d92c2bcd19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔 | 作成日時：2020年7月3日 0時
