第25話 ページ31
「11区支部への襲撃……それと、リゼ確保だ。」
「リゼ……か。」
そう、兄貴が呟いた。
金木くん……これは、言わない方が良いのかな。
でも……
「リゼ確保に着いては、霧嶋とヤモリとニコ…部下に行かせてもいい。11区支部襲撃は瓶兄弟とノロ、俺が行く。」
「「「はい」」」
「其れと、A。」
タタラさんが、こっちを見て言ってきた。
「はい……?」
「どっちに着くかは、お前に任せる。」
「ぇ……あ、はい。えっと…リゼ確保の事なんですが。リゼ本人じゃなくても、いいんですよね?」
「…まぁ、な。」
「どういう事だよ、A。」
今度は、アヤトが言ってくる。やっぱ、不機嫌…!
「臓器移植されたって言う人……リゼ持ちの事です…リゼの匂いがすると思うんで、わかると思います。」
なんか、この人たちの前で言うのって物凄く緊張する。
威圧感みたいなの、半端ない。
「……という事だ。今日は、瓶兄弟に食料調達に行ってもらう。リゼ確保の捜査と11区支部襲撃は、明後日から…以上だ、解散。」
「「「はい」」」
タッタッタッタッ
「はい!Aちゃん、朝ごはん!お腹空いたでしょ?」
「ん?あ、ありがとうエトちゃん。ごめんね、わざわざ。」
エトちゃんが、パンと水をくれた。
「じゃぁ、今日は頑張ってね!瓶兄弟の、食料調達手伝うんでしょ?」
「え、なんで知って……「フフ!昨日聞いちゃったんだ!見張りも、頑張ってねさむからさ。はい!」
はい!と言って渡されたのは、エトちゃんとお揃いの赤紫色のマント。
ケモミミっぽいのがついたやつ。
「ありがとう!じゃぁ着るねこれ…大事にするよ!」
「フフフ!いーえ…じゃ、頑張って!」
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