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ヨウ「……おわっ、落ちる……落ちない。 やったぜ」ｶﾁｶﾁ
グラジオ「バカが。 そんな角度じゃ追撃されるに決まってるだろ」ｶﾁｬｯ
ヨウ「は、えええーー！？ ああぁ……」ｶﾞｸｯ
グラジオ「ポケモンバトル以外はてんでダメなんだなお前」win
ヨウ「ぐぬぬ……グラジオ君よりゲーム歴長いはずなのに……これが頭の出来の違いなのか」lost
ヨウ「……それで、君から僕をお部屋に招き入れるなんて珍しいけど、どういう用事？」
ヨウ「まさかゲームするためだけじゃないでしょ」
グラジオ「なんでもお見通しか」
ヨウ「まあね」
グラジオ「本当にそのとおり、大事な話があるんだが……お前は重苦しい雰囲気とか嫌がるかなと思って……」
グラジオ「神妙な顔した大人に囲まれて10第8聞かされるとか、嫌がるタイプだろ」
ヨウ「……おお、もしかしてグラジオ君も僕のこと結構見てくれてるの？」
グラジオ「適当な雰囲気でそれとなく会話に交えて伝える方が気持ち的に楽だしな」
グラジオ「俺は勝手に話すからまあ、聞き漏らさないようにだけしてろ」ﾎﾟﾁｯ
ヨウ「うん」ﾚﾃﾞｨ…ｺﾞｰ
グラジオ「俺がマギアミックと名付けたあのウルトラビーストは、自分にトドメを刺されればマギアミックが感染した者も巻き込んで消えるというような事を言っていたが」
グラジオ「調べた結果、実際には俺達を目撃したはずの民間人は全員生きている」
グラジオ「だが、あれだけ派手なことをしたのに誰もプリキュアの事を覚えていない」ｶﾁｶﾁ
グラジオ「まだ確実ではないが、今のところ濃厚なのは『感染されていた時の記憶が消滅する』という意味」
グラジオ「人の命イコール人の記憶という考えも世の中にはあるし、筋は通っている。 ウルトラビーストの感覚での死とはそういうことなのかもしれない」ｶﾁｯｶﾁｶﾁ
グラジオ「だがそれだといくつか矛盾がある」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ
グラジオ「誰より思いっきり芯まで感染された俺たち二人が、どうして誰よりはっきり記憶があるのか」
グラジオ「それに、日にちのズレだって時差なんて言葉で誤魔化せないしな」
ヨウ「福引当てた事実も無かったことになってた。 記憶が無いってだけであれだけの歯磨き粉とかが無くなるわけないよね」ｶﾁｶﾁｶﾁ
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作者名：チョコ千夜子 | 作成日時：2018年6月8日 22時
