4 ページ4
ザオボー「ですがマギアミックの感染によりウルトラビースト化するという事イコール、感染されたものはマギアミックと同じ存在になるということなのだと」
ザオボー「この仮説が正しいとするとですね」
ザオボー「カロスであなた方の事について知っている人が誰もいないというのは、つまりマギアミックと共に彼らが『消滅したから』という線が考えられるんですよ」
グラジオ「……そうか、やはり」
ザオボー「しかしこれだとおかしなことがありますよねぇ」
ヨウ「マギアミックと同じになった僕らが、どうして今、消滅せずに生きてるのかってこと？」
ザオボー「左様です」
ザオボー「そういう訳で先程、精密検査を受けていただきましたね」
グラジオ「結果は？」
ザオボー「簡潔に言いますと、ウルトラビーストになどなってはおりません」
ザオボー「我々エーテル財団の持つあらゆるデータと照らし合わせましたが……」
ザオボー「全くどこをとっても健康な人間の男児そのものでしたよ」
ヨウ「そ、そうなの？」ﾎｯ
グラジオ「……」ﾎｯ
ザオボー「…………コホン」
ｺﾝｺﾝ
ザオボー「入りなさい」
新人団員「失礼しまーす」ｳｲｰﾝ
新人団員「ヨウ様、本日はもう遅いのでお帰りの船を出しますよ、と伝言を……」
ヨウ「え、もうそんな時間？ ずっと建物の中で検査とかしてたからわかんなかったや」
グラジオ「疲れたろう。 家でゆっくり休め」
ヨウ「はわわ……聖母……？」
グラジオ「は？」
ザオボー「……あとの説明はまた明日ということで」
ヨウ「うん。 ありがとうザオボーさん」
ザオボー「まったくなんで私がこんなお子様の世話なんか」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チョコ千夜子 | 作成日時：2018年6月8日 22時
