＊ 角名くん。 ページ43
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『アランくん、いますか？』
「おーA、どないしたん」
3対3で練習している途中、体育館の前方ドアから顔を覗かせたミディアムボブの女子生徒。
尾白さんが抜けたことによりゲームは中断され、自然と参加していた 北さん、大耳さん、侑、治、俺が前方ドアに集まった。
「…誰？」
近くにいた侑に尾白さんを呼び出したあの女子生徒は誰なのかと訊く。
侑は俺に耳を寄せて、「立木Aさんや」と短く返答した。
ここ最近よく聞く名前だったので ああこの人か、と 尾白さんに何やらプリントを手渡す彼女を見る。
なんでも、北さんが最近仲良くしている女子なのだとか。実際どうかは知らないけど。
『ごめんね北くん、練習中断させちゃって』
「構わん。気にかけてくれておおきにな」
尾白さんへの用事は終わったらしく、練習を止めてしまったことへ謝罪した立木さん。
北さんから目線をこちらに移し、改めてバレー部の面々を見た立木さんは一瞬ぎょっとした表情を作ると、一層北さんとの距離を縮めた。
『なんか、北くんの隣って落ち着くね…』
「…お前、俺が背低いからとか言うつもりちゃうやろな」
バレー部は高身長が集まるため 一般の生徒からすれば圧迫感を感じずにはいられないのだろう。
バレー部では比較的背の低い北さんに親近感を持つのもまあ頷ける話だ、と俺は納得したのだけど。
『えっ違うよ？ていうかそれを言うなら赤木くんの方が低いじゃん』
「おい立木」
どこからともなく現れた赤木さんがボールを構える。
「赤木、やめ」と制する北さんが「じゃあ何で」と先程の理由を訊ねる。
『なんでだろ、一番仲良いから、かな』
一瞬目を見開いた北さんが、立木さんの言葉をゆっくりと飲み込んだあと、いつもの表情に戻って「ほうか」と短く返した。
「わーお」
「ヒュ〜！」
「侑、喧し」
「なんっで俺だけなん!?」
返事のタイミングが遅かったのは 北さんが色々と感情を整理したからだろう。
何食わぬ顔で殺し文句を言った立木さんは何が何だかわからない という顔をしていた。
とりあえず俺は首を傾げる立木さんに「無自覚って最強ですよね」と 一声掛けたのであった。
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狼 - はぁ……貴方は、なんてものを…作ってしまったんですか…もう、私、死んじゃいますよ…？いいんですk(鼻血 (2020年3月31日 14時) (
レス) id: 58dc9d80b9 (このIDを非表示/違反報告)
柚香 - さいっこうです！！一瞬で，北さんファンになりましたっ！！！！ほんっとうに最高です 応援しています！！これからも頑張って下さい！！ (2020年2月23日 20時) (レス) id: 468e550ccc (このIDを非表示/違反報告)
月埜(プロフ) - コハクさん» コメントありがとうございます！本日から番外編始まりますのでお待ち頂ければと思います。次作の方もご覧頂けたら嬉しいです~！ (2019年12月8日 9時) (レス) id: d1ca7a883a (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - 完結おめでとうございます！番外編も楽しみです！次作はどっちも見たすぎますね泣楽しみです！！ (2019年12月7日 22時) (レス) id: c12ffb0ac2 (このIDを非表示/違反報告)
月埜(プロフ) - ティラミルクさん» ティラミルクさん、いつもコメントありがとうございます…！少しでも北くんの優しく甘い感じが出せてたら嬉しいです泣 ありがとうございました！ (2019年12月7日 21時) (レス) id: d1ca7a883a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月埜 | 作成日時：2019年11月9日 22時
