【北信介】北くんと、

＊ プロポーズ。 ページ38

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まずは、いつも一緒に居ってくれてありがとう。


朝起きてお前が隣に居ること、俺は毎日幸せやと思っとる。









同棲しよかって、誘うときな。


正直不安やった。


それまでは電話して、時間合うときにたまに会うくらいやったやろ。いくら家近所で大学同じやっていうても、毎日会えるわけやないしな。


それが途端に毎日ずっと一緒に居るって、嫌になる時もあると思うねん。俺はないけどな。


…え、なかった？


…ほうか、なんや 嬉しいわ。









俺が毎日の日課として掃除するときも、手伝ってくれるやろ。


俺が帰り遅うなったとき 晩飯作って待っててくれるやろ。


俺がどんなに口うるさく叱っても、拗ねたりせんとちゃんと聞いてくれるやろ。


そんなお前が、俺は＿＿＿









『ちょ、まって、も、むり…』


「あかん、最後まで聞け」


『うっ』









俺は、お前が好きやねんで。


お前が思っとるより、ずっと。




…なんや、恥ずかしゅうなってしもうた。









さっきも、言うたけど。









＿＿＿俺と、結婚してください。









信介くんがわたしの左手を取って、薬指に指輪をはめる。









『わたしで、よければ』


「お前がええ。お前じゃなきゃあかんねん」


『…好き、好きだよ 信介くん』


「ふふ、」









「俺は、愛しとるけどな」









そう言ってわたしに唇を落とし、柔らかく笑った信介くんの左薬指には、わたしと同じ指輪が光っていた。









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