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また笑えるように ページ25
「……綺麗」
輝く星空の下
宮城ほど輝いてはいないけど、周りに何も無い雄英では、見やすくて。
少女はすがる
思い出にすがる
「星、みんなで肩車し合えば取れるって思ってたなぁ…」
クスクスと笑う
無理だと思っていたけど、ね。
「昔より遠い気がする」
そんな気がしたのは、彼らがいないからだろうか
「Aちゃん。何してるの？」
「梅雨ちゃん……星を見てたの」
「星綺麗ね」
「うん。」
「とても綺麗…」
星を見る少女は儚くて、梅雨は手を握った
「……梅雨ちゃん？」
「何でもないのよ」
「ふふ、変なの」
少女は笑う
作り物の笑顔を貼り付けて微笑んだ
星を見て思い出にすがり、なんとか、保てている壊れそうな存在
目の前の少女は胸を痛める
彼女の心を戻すのは、話に聞いた3人しか無理だと
周りの人は思う
少女に心から笑ってほしいと。
だから、彼らは優しくする
彼女の笑顔がみたいから。
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作者名：月島蓮 | 作成日時：2017年12月25日 23時
