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(※今回のお話は前回と繋がっていません)














訳あって、喧嘩中。




赤「 なぁ、靴下脱いだら洗濯機入れてって言うてるやん 」


桃「 あー。次から気を付けるから 」


赤「 いやそれ何回目なん自分。そろそろ聞き飽きたて 」


桃「 うるっさいな、ほんなら俺のは洗わなきゃええやろ 」


赤「 俺がやらんかったら望絶対やらんやんか。そのままにするやろ? 」






料理とかは俺がよく作るから、洗濯とかは大毅がやってくれてる。


でもちょっとした感覚の違いで事がヒートアップしてもうて、。






赤「 大体いつもそうやん望は。なんでもやりっ放しやろほんまそういう所嫌いやねん 」


桃「 今それ関係ないやろ 」


赤「 片付けてっていつも言うてるやんか 」


桃「 あーほんまうるさい 」


赤「 なんやねん。....もうええわ 」






鍵と財布と携帯。

机の上に置いてあったものをガサッと取ってそのまま玄関に向かった大毅。



さすがに出ていくとは思わんくて、後を追ってしまう。






桃「 なに、出て行くん 」


赤「 .......頭冷やしてくる 」


桃「 ...ふーん、そ 」


赤「 、、じゃ、 」





荒々しく音を立てて出て行った大毅。


まぁすぐ戻ってくるやろう。



その予想は的中して、30分もすれば帰ってきた。






桃「 頭冷やしに行ったにしては早かったな 」


赤「 ....まぁ、すぐその辺までしか行ってへんし 」


桃「 そんなんで頭冷えたんか? 」


赤「 っ、はぁ? 」


桃「 全然冷えてへんやん、俺も大毅のすぐ怒るところ嫌いやで 」


赤「 お前が煽るようなこと言うからやろっ....! 」






.....やらかした。


目の前で涙を溜めて小さな声でそう言うた大毅。



俺ほんま、素直になれへんくて。

言いたくない言葉がぽんぽん浮かんできてしまう。





すぐ怒るところだって、ほんまはそれさえも可愛くて愛おしいのに、、。




桃「 もう寝るから、 」




ばかなんか俺は...。


寝室に入る前に見た大毅の泣きそうな顔は、頭の中から消えることは無かった。










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ゆい(プロフ) - 初めまして。こたしげのお話とても大好きなので、更新楽しみにしてます (2022年8月9日 21時) (レス) id: de77ebbd09 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです!更新待ってます! (2022年8月2日 15時) (レス) id: 6097d6630f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:み・ | 作成日時:2022年7月29日 2時

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