幸せと愛情を

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桃






黄「 ご飯行く人！ 」


「「「 ..... 」」」


黄「 なんでやねん！ 」




いつものお決まりが決まったところで、みんな帰り支度をすると思ってたんやけど、今日はみんなご飯に行くらしい。





青「 望としげは行かんの？ 」


桃「 あー.... 」


チラッとみんなを見ると、全員が俺らを見てて、大毅に目配せしたらバレるやつやな。



でも今日は大毅が楽しみにしてた映画がネット配信サービスで配信される日。

シャンパンでも開けてたまには優雅に過ごすかって言ってたけど。




赤「 ごめん、小瀧と映画観る約束してんねん 」


緑「 あら、そうなん？それはしゃあないな 」


桃「 ごめんな。また行こうや 」


橙「 ほーい 」





みんながわいわい盛り上がって楽屋を出ていった。



シーンと静まり返った楽屋で、大毅が言葉を発する。




赤「 勝手に決めてごめん。みんなとご飯もええねんけど、俺今日は小瀧と居たい気分で、 」


桃「 ....みんな居なくなったで？ 」


赤「 っあ、望..... 」


桃「 ふふ、言ってくれてありがとう。俺も一緒に居りたかったから 」





俺よりも背の低い大毅から抱きしめられた。



ふわっと香る香水の匂い。


メンバーにバレるのを覚悟して一緒に使っているやつ。



今、大毅と同じ匂いなんやって思うと愛おしくなって、もっと強く抱きしめた。






じゃー帰ろなんて言って、いつもより近い距離でマネージャーさんの待つ車に向かった。

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