Ep8 ページ9
.
「 ほら ジョージ 」
フレッドはポケットから耳の形をした物を取り出しジョージに渡す 。
やけにリアルな耳にロンは顔をしかめAに言う 。
「 よく奴らに付き合ってられるな 」
「 あら 、たまには彼らだって役に立つことをするのよ ？」
得意げにそういうとフレッドがロンとAの間に割り込みAの肩を組む 。
「 おいおいロニー坊や 、俺の大切な彼女を口説いてもらっちゃ困るぜ ？」
「 口説くもんか ! そんなことしたら何されるかわかんないし 」
慌てたようにむきになりながらいうロンがおかしくて思わず笑うとむすっとした表情で
Aを見る 。
「 よっぽどひどい悪戯をされてきたのね 」
Aはロンを本当の弟のようにかわいがっている 。
いつのまにかAより背の高くなったロンの頭をぽんぽんとすると
そっとロンの頭に乗せていた手を取られる 。
ぱっとフレッドの方をみると何事もなかったかのように
手を繋いだままジョージが階段の踊り場から下に垂らしている耳を見下ろしている .
そんなフレッドの視線を追うようにAも階段の手すりから身を乗り出し
下をのぞく 。
「 ねぇ これ何 ? 」
ハリーがジョージに聞くとジョージは小声で答える 。
「 伸び耳さ 。この耳を盗み聞きしたいとこの近くに置けばすべて盗み聞きできる 」
まるで魚釣りをしているように会議をしている部屋のドアの前に耳を吊るす 。
そうするともう片方の耳から会議の声が聞こえてくる 。
「 ハリーにはこのことを知る権利がある 。」
「 もう子供じゃないんだ モリー 」
「 でも大人でもないわ ! 彼はジェームズじゃないのよ 」
揉めている声にみんな真剣に聞き耳を立てる 。
「 にゃあ 」
しばらく静かに話を聞きこんでいると耳からもめている声より大きく
猫の鳴き声が聞こえる 。
「 クルックシャンクス !」
ハーマイオニーのペットのクルックシャンクスが伸び耳に近づいてくる 。
おもちゃだと思っているのか耳にじゃれ始める 。
「 だめよクルックシャンクス ！」
ハーマイオニーの声も届かずクルックシャンクスは耳をくわえ
すんっと去って行ってしまった 。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Fureno(プロフ) - リサさん» コメントありがとうございます☺︎更新なるべく早くできるようにがんばります❁⃘ (2023年3月11日 23時) (
レス) id: 616c219f12 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 一気読みしてしまいました、、更新楽しみしております߹𖥦߹♡ (2023年3月11日 23時) (レス) @page4 id: ad8712394d (このIDを非表示/違反報告)
Fureno(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます。フレッド落ちです☺︎更新がんばりますね！ (2023年3月11日 21時) (レス) id: 616c219f12 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 救済系ですか、、最高です。フレッド落ち？ですよね？更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 21時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
Fureno(プロフ) - 莉詩奈さん» 教えていただきありがとうございます。がんばります✿ (2023年3月11日 11時) (レス) id: 616c219f12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Fureno | 作成日時：2023年3月4日 12時
