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慧サイド
リビングに入ると薮と光が何か話していた。
この2人しかいないのか。
光「伊野尾ちゃん、裕翔どうだった?」
「うん、いろいろ話してきたよ。今回は少し複雑というか…厄介な感じ?」
宏「どういうことだよ。」
「実は………………」
俺は情報共有ということで2人に話した。
光宏「………なるほどね」
話終えると2人も"あ〜"という表情を見せた。
特に薮はあの夜、涼介を呼びに行ったということもあり、少し複雑な顔をしていた。
光「こりゃ、複雑だわ」
宏「……確かにあの時何か話してたわ。悪いことしたなぁ(苦笑)」
光「でもこれからどうするよ?」
「うーん…………てか涼介は?」
宏「涼介なら少し1人になりたいって言って自分の部屋に戻った。」
光「そっか。………まあでも、今回は涼介が自分で気付くか俺達が言うかじゃないと解決しなくない?」
「確かになぁ。それと裕翔に涼介は裕翔のこと本当に大事に思ってるっていことを伝えるというか、実感してもらったら解決するんじゃないかな?お荷物なんかじゃないってことを…」
宏「そうだな。……ひとまず涼介にこのこと伝える?」
「俺が伝えてくるよ」
光「お願い、伊野尾ちゃん。俺達は侑李達のケアに回るから。」
「了解。」
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少し緊張するな。
コンコンコン
しばらくするとガチャと音がして、涼介が出てきた。
「涼介、少しいい?」
涼「………うん」
「裕翔のことなんだけど。涼介は心当たりあるの?」
涼「え?」
「裕翔が主治医を変更した理由。」
涼「……………なんとなくは」
へぇ〜、検討ついてるんだ。
「何??」
涼「……昨日の夜、俺裕翔に少し酷いこと言ったんだ。それが原因かな…って。でもそれだけで変更なんて…あんまりじゃない?」
決定打になったことはわかってるんだ。
でも涼介は全然わかってない。
裕翔のこと知ってるようで知らない。
裕翔の気持ちを分かろうとしてない…。
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作者名:みさ | 作成日時:2021年9月6日 21時