smile2 (ページ14)

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裕翔サイド

俺は手を洗い洗面所から出ようとした時…

涼「…裕翔」

涼介に呼び止められた。

「……なに？」

涼「昨日の夜…その…g prrrr 裕「鳴ってるよ？出たら？」……あ、うん」

涼『はい。………………………は？なんで？』

電話の相手はさっきの外科部長なんだろう。
涼介は目を見開き、こっちを見ていた。

涼『…………………わかりました。話してみます』

俺は終わると同時に涼介の横を通ろうとしたが、
すかさず俺の腕を涼介が掴んだ。

涼「…裕翔、どういうこと？」

「なにが？」

涼「なにがって…主治医変えろだなんて」

「……別に、いいじゃん。」

涼「いいわけないだろ！！！」

「……………」

宏「…なんだ？なんだ？どうしたんだよ」

騒ぎを聞き付けて宏太くんや光くん、伊野尾ちゃん達がやってきた。

涼「……裕翔が主治医を変えてほしいって」

宏光慧「え？」

涼「しかもさっき言いに行ったんだってな？」

宏「……あ！友達のところじゃなくて病院に行ってたってことか。」

涼「……とりあえず侑李が起きちゃうから地下で話そう。」

なんだよ、こんな時まで侑李かよ…。

「……俺は話すことない」

涼「俺はある。」

「何の話？主治医のこと？それだったら無駄だよ。気持ちが変わることなんてないから！」

光「お前らとりあえず落ち着けよ」

「俺は落ち着いてるよ。」

涼「じゃあ、理由はなに？」

「……………逆に聞くけど、涼介の方こそ内心はラッキーとかって思ってんじゃないの？」

涼「は？」